1. クリエイティブなポスターをデザインしバズらせる為の25のコツ

クリエイティブなポスターをデザインしバズらせる為の25のコツ

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25 ways to design an awesome poster

10代のころポスターで壁を埋め尽くしていませんでしたか?ひとつでもPinterest(ピンタレスト)の作品で刺激や影響を受けたりしませんでしたか?そんなあなたにこの記事をお届けします。

私にとってポスターは数あるデザインプロジェクトの中でもお気に入りの一つで す。ポスターなら、いろいろな方法でルールを破ることができ、かつ想像的で、大胆で、様々な感情を刺激できます。コンサートやイベントのポスターをみると感情が溢れ出し、興奮するでしょう。ポスターの中には情報がたくさん詰まったものもあります。鍵となるのは見出しとコピー、画像とロゴの適切なバランスを見つけることです。このポイントに気をつければ、魅力的なポスターができあがります。

メッセージの受け手に加えて製品、サービス、イベント内容を理解することがポスター制作において、重要な要因となります。その後に、雰囲気や感情、または見る人の反応を引き起こすような情報を補足するため、色、フォント、グラフィックとなっていくのです。ここでは、メッセージをよりよく伝えるためのデザインテーマをお伝えします。

01. 色を使ってエネルギーを生み出し目を釘付けにする

「デザイン」と言っても、その中には多くの要素がありますが、「色」はその中でも代表となる一面です。色はエネルギーを生み出し、目を引くようなムードを醸し出します。ポスターの目的に応じて、色を目立たせたり、逆に色をほんの少しにしたり、ロマンチックにしたりしましょう。色だけでも本当に、あらゆることが可能になります。

Savannah Music Festivalのポスターを例にとると、柔らかい春色を使用しています。これによって見る人が、このコンサートはロックのライブではなくて野外で行われるチャーミングなコンサートであるということが分かります。

Design: Brian Stauffer

他のアイデアとしてはブロックとしてソリッドな色(濃いしっかりとした色)を使うなどがあります。使うと決めた色を上手に組み合わせることで下の絵ように、魅力的な一枚に仕上げることが可能です。

Allan Peters

もしくは、パレット上の色を制限してみましょう。単純に黒と赤のコントラストを使うことで、イベントのポスターが一気に、見る人の目を引くものへと変貌します。

Design: Graphic Plan

02. タイポグラフィを使っての実験

イベントのポスターでフォントのみ使ったとしても、本当にたくさんのことができます。フォントのbold sans serifでシリアスさを表現、italic serifでは華麗さを強調、ルーズな手書き文字フォントでは遊び心や楽しさを強調できます。少なくとも二つフォントを選択して、一つは見出しに、もう一つは本文につかうなど工夫しましょう。

強いインパクトを残すために、タイポグラフィで実験してみましょう。二つの美しく仕上げられたイベントのポスターをみてみましょう。どちらも「食べ物」というテーマからインスピレーションを受けて描かれたものです。これはタイポグラフィを実験的に使って、受け手に上手にメッセージを伝えたいい例となります。

もしこのようにタイポグラフィで実験をするなら、フォントは綺麗でシンプルなものを使う事をお勧めします。

Kittaya Treseangrat

Creative Direction: Drew Melton, Designer: Neil Hubert Photography

このポスターはまた別の参考になる例です。

このタイポグラフィ・イベントのプロモーション用ポスターは、テーマ自体がそのままポスターに取り入れられています。イベントに参加すれば、クリエイティビティとインスピレーションが得らるといった雰囲気がありますよね。

Will Miller

03. 視覚的ヒエラルキーを生み出す

ポスターは注意を引き、かつ素早く読めるようにするべきです。重要度ごとに情報をランク分けしましょう。Columbus Creativeのように小さなコピーを使う必要がある場合は、太字とシンプルなグラフィックや写真を使用しましょう。たくさんの情報を配置しなければならない場合は、フォーカスすべき点で文字タイプを変えるべきでしょう。大見出しと情報群をそれぞれ塊として考えることがポイントです。

Design: Mike Jones

04. ネガティブや空白を使いこなして構成

イメージから別のイメージを生み出すということは魔法のようなものです。完成物を見たとき、きっと驚愕すること間違いなしです。Melbourne Food & Wineの素晴らしいポスターはそのような「魔法」を使って作られました。フォークの又の部分がワインのボトルを作りだしています。ネガティブの部分を使う別の方法もあります。見る人をハッとさせるために、広くネガティブの部分を使って小さなオブジェクトに焦点を合わせるようにします。コピー自体を埋めるのではなく、空白にそれをおいて注目を引かせるようにするのです。

Design: Kaushik Design

05. 不必要な要素を削除、少しの情報で最大の結果を

時に、少ない方がより多くをもたらす場合があり、見る人を惹きつけます。一つの言葉やドラマチックなイメージは、たくさんの言葉で表すよりも、難解な写真やイラストを使うよりも、もっと豊かなコミュニケーションが可能になるのです。ただ理由もなく言葉や写真を余分に付け足すのはやめましょう。

Design: Chloe Morris

これら二つのポスターの共通点を見てみましょう。どちらも見る人の注意を引くため一つ鍵となるとなる言葉が描写されています。モノクロですが、綺麗でシンプルな仕上がりです。

実際のイベントでもミニマリスト的なエレガンスさが、ベースのアイデアとなり、その延長線上にこのポスターがあると理解できます。

Design: Null Artless

06. 焦点を作る

ポスターに書いてある内容により注目してもらうため、焦点を合わせたり、または外したりするような写真を使いましょう。これによりドラマが生まれたり、もしくはページ全体に見る人の目線を誘導することができます。Theatre National de Chaillotのために制作されたポスターは女性の顔全体を使うこともできたのですが、あえて唇だけを使うことでそこに情熱が生まれ、より興味深いものとなりました。結果的に唇の形がハート型になるという「追加ボーナス」が発生した点も見逃せません。

Design: Michal Batory

07. 図形で視覚効果を生み出す

図形はそれ自体で効果を出しますし、図形で新たな意味を持った図形を生み出すこともできます。それらは見る人の視点を誘導するためのガイドラインとなります。テキストを中に入れたり、面白い構成にしたり、特定の方向に見る人の視線を誘導するなど、イベントのポスターのデザインに図形を使うことで可能性が広がり、確実に効果的であると言い切ることができます。

Design: Emilio José Bernard

08. かしこく構成する

見る人がより見やすくなるように、情報、写真、イラストを手にしたら、どのようにしてそれを壊しそして再構築するか考えましょう。パズルのように情報の断片同士をくっつけるのです。見る人がポスターをどのように見て、情報を得るかということをあなた自身が決めるのです。絵と言葉と文字がどのように関連しているのか注意を払ってみてください。

Malaga Festival by Calamargraphicのために制作されたこのイベントポスターはいくつものカラフルな「図形」が一つの方向へと向かい、 右上に配置されているテキストへ向かっており、そこに焦点を集めることに成功しています。非常に賢い方法と言えるでしょう。

Design: Calamargraphic

09. ”深み”を出すためレイヤーで遊んでみる

画像や色や言葉を並べることで3次元の深さが自然と形成されます。まるでボードの上の小さな世界に吸い込まれたような感覚に陥るのです。このCultivate Festivalのポスターは農家の生活が存在する町をレイヤーにしています。言葉と画像が互いに重なり合っています。

Design: Invisible Creature

このバレンタインのイベントのポスターも「深さ」という点で特徴的なものが見て取れます。強い影を使うことで、まるで3Dのような効果を生み出しています。加えて注目したいのは、このデザイナーがオブジェクトの隣にテキストを配置し、新たな意味を付け加えている点です。非常に賢い方法だと言えます。

Design: Andersdenkend

10. 特定の要素を強調し、エネルギーとドラマを作る

興奮するような、スリルのある写真やイラスト、またはフォントをを使えば、大きなインパクトを生み出し、見る人から確実に何かリアクションを得ることができるでしょう。それら自体が感情やエネルギーでもって描かれているからです。ドラマを作る際も、実際そこまで単語数は必要ないものです。

Design: Kaarel Vahtramäe

11. 賢い展望を持ち、見る人の視点を旅へと誘う

人生というものはいつも一直線上にはないものです。異なるアングルから違うように見ればよりよいポスターを作ることができるでしょう。上からなのか下からなのかなど写真を見る観点を変えてみるのもいいです。直線的なものではなくて、斜めの角度から攻める言葉をチョイスしてみましょう。これらはPhishのポスターです。視点が一点に集まるのみだと面白みがありませんが、このポスターではページをまたいで視点が上から下まで動き回るように誘導されるよう計算されています。

Phish cityscape by Doe Eyed

この映画際のポスターでは「OUT THERE」を巧みに隠すことで、文字に目が引かれる手法を取っています。

Design: Andrew Pfund

12. ユーモアだすことに躊躇しない

馬鹿らしくありましょう。楽しみましょう。言葉遊びをしてみましょう。予想もしていなかった画像を使いましょう。さもなければ、もちろん、テーマはシリアスなものになります。Bicycle Film Festivalのために作成されたこのポスターはおそらく、何百通りも違うデザインで制作可能でしたが、あえてユーモアを使う方向を選びました。結果として、フェスでどんな楽しいことがあるのだろうと見る人の好奇心をそそることに成功しています。

Design: Alistair Palmer

13. バランスの取れた配置を心がける

左右対称のシンメトリーを使いましょう。センタリングや繰り返しを使うと目に映るものが安定して見えます。色やグラフィックの比重、テキストの多さとそれら組み合わせでバランスをとることができます。しかしバランスとはポスターを完全に中央にすることではありませんし、それぞれ半分づつが同じのシンメトリーを意味するわけでもありません。つまり片方だけに比重がよってしまい、すべての情報やグラフィックを載せれなくなってしまうということを避けるということです。

Design: DKNG

14. 写真を使いポスターに信用性を持たせる

美しく、ドラマチックな写真はメッセージ性があります。写真が製品に信頼性を持たせるのです。それだけでリアルになり、見る人はその質を確認できるからです。

今回のケースでは、ファッションイベントにおいて、デザイナーがクリエイティブなアプローチでモデルの写真の上に文字を重ねています。

Design: Letman

他の例としては、オーガニックな感じで写真と絵のバランスをとりながら面白い構成でデザインされています。

Design: Jeff Finly

15. クリエイティブなイラストを使う

写真は、いつでもある題材に対してそのニーズに合うわけではありません。また、個別のプロジェクトに合わせて写真を撮るような予算がないかもしれません。その代わりに、自分でドラマやキャラクターを作りましょう。すべての世界観をそのプロジェクトのためだけに創り上げることが可能となるからです。フラットなイラストやレイヤーを作って、深みをプラスしてもいいでしょう。

Aaron Kim

16.  奇妙で普通じゃないものを採用する

変な色を使ったり、独自の写真を使ってみましょう。普通じゃないフォントを使ってみましょう。対照的な写真を一緒においてみましょう。もしくは画像や情報を並べて、それでまた別の何かを作りましょう。Bologna Festivalのポスターはまさに、それをやっています。バイオリンが最初に見えましたか?それとも蝶ネクタイをした男性が先に見えたでしょうか?

Poster Design for Bologna Festival

17. すべての絵の要素が一つの方向に向かっているか

見る人にどのように情報を得て欲しいのか、あなた自身が理解している必要があります。色や線、大きさ、テキストの占める割合でそれを決めていきましょう。彼らが理解しやすいようにパス状の文字(イラストレーターにおけるパスなど、文字に対して様々な編集ができる)を作りましょう。Salida Winefestのポスターはそれをそのままやっています。グラスから溢れ出たワインのような形でテキストがパス状のテキストになり、それを辿っていけば情報が理解できるようになっています。

Design: Sunday lounge

18. 判読可能、かつ密度の濃い情報を詰める

判読可能だからといって実際にポスターがよく見られるとは限りません。あなたが何を広告、販売、プロモーションしているかを見る人が理解する必要があります。そしてそれは簡単に読めて理解できるものでなければなりません。遠くからも観れるものであることも大切です。

このギャラリーイベントのポスターは多くの情報を含んでいますが、近くから見ても、遠くから見ても見る人が理解できるようにデザインされています。文字の割合が多くなっていますが、このような難しい文脈の中でも、判読可能なレイアウトを作り上げています。

Design: Ali Gray

19. フォーマットとサイズに気を配る

すべてのポスターが同じように作られているわけではありませんし、すべてが同じサイズである必要性はありません。空間の使い方が理解できているのであれば、ポスターのサイズを様々に変えてみましょう。いつも縦長がいいわけではありません。横長だったり、長方形なども試してみましょう。大きくしたり、派手にしたりといろいろ可能性はあるはずです。

Design: Matt and Brie

20. 感情を呼び起こすようなポスターをデザインし、関心を引いてシェアしたくなるようなものにする

一単語、もしくは一つの画像で「愛」や「怒り」、「悲しみ」といったさまざまな感情を呼び起こすことができます。例えば「女性が泣いている写真」や「ゴールラインを横切る男性」、「炎」という文字は、それだけで見る人を感情的にし、もっと知りたい、という気持ちにします。

Helmoというこのポスターはジャズイベントのために制作されたのですが、様々な顔の表情の断片を並べて構成し、イベントの感じを模しているものです。その雰囲気が美しく捉えられています。

Design: Helmo

21. いくつものイベントで一貫して使えるテンプレートを作る

ひとつの音楽バンドで、イベントや製品が複数あった場合に、それぞれに対してポスターが必要だと思いますか?

ポスターを「シリーズ化」して別々のイベントや商品を紹介したらどうでしょうか?ポスターをシリーズ化する場合は、イメージと色を除いてほぼ同じである必要があります。しかし他の同一シリーズと比較して、それが他の何かではなく、しっかりと「それそのものである」ということをちゃんと主張しなければなりません。これらDave Matthews Bandのポスターはほとんど同じですが、やはりそれでも違います。それぞれ別々に貼った場合、それぞれでちゃんと機能するでしょう。

DKNG

22. 見る人のためにデザインをする

プロモーションをして製品を売ろうとする前に、どんな人が見るのかを知る必要があります。彼らの好み、購入パターンや文化にしっかりとフィットしていることを確かめましょう。このビーチサイドで開催されるBlack Keysのコンサートのポスターは、狙い通りロックファンの心を掴むでしょう。

Jose Berrio

23. より面白い構成にするためコントラストで遊んでみる

様々な方法でコントラストを試してみましょう。青とオレンジ、色を使わず白黒で行ってみるなど対照的な色を使いましょう。太字のダイナミックなフォントと細いものを組み合わせてみましょう。柔らかい色と一緒にけばけばしい写真を組み合わせてみましょう。

Design: STUDIOJQ

24. 色やフォントのように異なる絵の要素で実験してみる

面白くするために、様々な素材やフォントを試してみましょう。下のポスターのように写真の上にいくつかイラストを重ねてみたり、影響力のある写真でロマンチックなフォントを使ってみるのも良いでしょう。ここで述べた内容を試してみて、最もフィットする組み合わせを探してみましょう。

Design: Veljko Zajc

25. ルールが分かったら、それを押し広げ、破ってみる

いちどルールを理解したら、その制限を押し広げてみましょう。今まで一度も使ったことのない色やフォントサイズを試し、合わないと思っていたもの同士をくっつけてみましょう。何か新しいことにチャレンジするのです。

Atelier Martino&Jaña

さあ、次はあなたの番!

イベントやサービス、製品を理解したら、「見る人」こそが鍵を握っていることも、理解しましょう。そこからメッセージ性のある画像、色、フォントを見つけ、良いデザインにつなげていくのです。ただ文字のみにすべきでしょうか?大きな写真やイラストのようなものにすべきでしょうか?明るく、際立ったものにすべきかシンプルかつエレガントにしたほうがいいかもしれません。世界は無限に広がっています。実際に作ってみましょう!

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