Canvaで作る! 目を引くアイキャッチ画像

Canvaで作る!目を引くアイキャッチ

「アイキャッチ画像」とは?

その名の通り「目を引く画像」のことで、記事の概要を読者に伝えるほか、SNSからのアクセスをアップさせる役割を担っています。今回は、アイキャッチ画像を制作するときに気をつける基礎的なデザインテクニックを用いながら、「Canva」でアイキャッチ画像を制作してみました。

伝えたいことを整理して大事さの順位を決める

アイキャッチ画像の制作には必ず目的があり、状況によって伝えたい順番が異なります。たとえば、人気のコーヒーショップ店が新規顧客のリピーターを増やすために3日間半額セールをする場合はどうでしょうか?

一番伝えたい情報は「What」の部分にあたる「半額」という情報です。次に伝えたい情報は「When」の部分にあたる「3日間」、その次に「Who」の部分にあたる「コーヒーショップの店名」という順番になります。伝えたい情報を整理し、順番に沿ってフォントやサイズ、ウェイトの大きさや色などを調整しながらデザインを制作していきます。すべてをふまえた上で制作したデザインがこちらです。

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主役を目立たせて、いい意味で違和感を与える

伝えたい情報が多い場合、文字情報を並列にしてしまうとエンドユーザーの視線を止めることができず、覚えてもらいにくくなります。ユーザーがひとつずつ情報を確認していかなければならないので、重要な情報の甲乙がつけづらく、見にくくなってしまうのです。そうならないためにはスポットライトを当てるテクニックを使い、見る人にいい意味で違和感を与えるデザインを考えましょう。

「とある飲食店の新作メニュー」をお知らせするアイキャッチを制作したい場合、スポットを当てたい商品の周りに余白を作ったり、大きさを変更したりすることによって、主力商品が目立つように工夫できます。

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デザインを人に例えて擬人化してみる

デザインをする際、デザインを実在する人物や仮想した人物に擬人化してみると、よりインスピレーションを得られることがあります。たとえば、大手企業のコーポレートサイトを制作する場合には、「スーツを着たビジネスマン」をイメージするとします。そこから、どういったフォントを使うのか、カラー、文字の組み方、配置など、そのデザイン(人物)に適切かどうかを考えてみましょう。

ビジネスマンであれば、フォントは高級感や誠実さをイメージさせる明朝体やセリフ体に、カラーは濃紺やグレーなどの落ち着いた色合いにするといった具合に考えていきます。ゴールは、はじめて見た人にそのブランドの雰囲気を正しく伝えること。その例として、モード系の洋服を取り扱う新しいファッションブランドのアイキャッチを想定して制作してみました。ロゴなどから価格帯や取り扱う洋服までイメージが浮かんできたでしょうか。

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連想しながら要素を抽象化していく

具体的な事象をさまざまな切り口に抽象化して考えてみると、新しい発想につながることがよくあります。たとえば、「フリーマーケット」という単語からは、「たくさん」「お祭り」「ごちゃごちゃ」「芝生」といった単語がイメージできます。連想する際は頭の中で「フリーマーケットといえば……」と唱えると効果的です。思いついたものはポストイットに一枚一枚書いて貼っておくと、なお良いでしょう。

連想した単語のほかにも、写真や絵などを並べて頭の中のイメージを視覚化してみると意外な共通項が見えてきて、統一された世界観を表現することができます。今回は「クリーニング」という単語から「白い」「きれい」「ハンガー」「洋服」といった単語を思い浮かべてデザインに落とし込んでみました。

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言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション

コミュニケーションには言葉を使う「言語コミュニケーション」と言葉以外の絵や表情、身振りなどを使った「非言語コミュニケーション」があります。基本的にデザインは、「言語コミュニケーション(文字)」と「非言語コミュニケーション(絵や図など)」を組み合わせて作られています。どちらも大切で、時と場合によっては優先順位が変わるので、どちらも使える「バイリンガル」になっておくと便利です。

たとえば、アイコンだけのメニューバーは何を表わしているかわかりづらいですし、写真や絵をはさまずに文章が続くと読みづらく、読者に読んでもらいにくくなります。それをふまえて新商品のレモンスカッシュを「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」で表したデザインを制作してみました。見る人の目に止まるデザインに仕上がったのではないでしょうか?

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※掲載のアイキャッチ画像はすべてダミーです。実際に存在するお店やサービスではありません。

最後に、紹介するのは、アイキャッチ画像制作に役立つオススメの3冊です。初心者向けのデザイン関連書籍には、基礎的なデザインテクニックがたくさん掲載されています。目を引くアイキャッチ画像の制作に役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。

ノンデザイナーズ・デザインブック』 Robin Williams 著/吉川典秀 訳/小原司、米谷テツヤ 監訳/マイナビ出版/2,180円(税抜)

デザインを学ぶときに一番はじめに読みたい本。デザインに大切な基礎について書かれています。デザイナーを目指されている方は、この本を側に置いておけば、デザインをブラッシュアップするときに役立つかもしれません。

デザイン入門教室[特別講義]』 坂本 伸二 著/SBクリエイティブ/1,850円(税抜)

デザインの確かな力を身につけられる本です。本の終わりに近づくにつれて、より実践的な内容になっていきます。どういうテイストにすると女性的なデザインになるかといったことなどが具体的に書いてあるので参考になります。

やってはいけないデザイン』 平本久美子 著/翔泳社/1,800円(税抜)

具体例が載っていてわかりやすい本です。クイズ形式で、まずは良くない例のデザインを見てから、その回答として良いデザイン例を見ていく構成になっています。問題感覚で良くないデザインを指摘してみることは、自分の感覚を磨く良い練習になると思います。

今回は、「Canva」を使って目を引くアイキャッチ画像を制作してみました。「見せ方のクセ」を身につけることで、何気なく見ていた広告やチラシも見え方が変わってきます。

また、デザインの基礎的なテクニックを一つひとつ身につけていくと、確実に素人からプロのデザインに近づいていくでしょう。デザインがパッとしない、もう少しインパクトが欲しいといったときには、デザイン関連書籍を参考にして、普段はあまり使わないテクニックを取り入れてみると、さらにデザインがブラッシュアップされていきます。デザインの基礎を応用し、人の目を引くオリジナリティのあるアイキャッチ画像を作ってみてください。

デザイン作成の切り札