目線を捉えるチラシ・フライヤーデザインの作り方〜今すぐできる5つのポイント〜

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CanvaではスタイリッシュなSNS用の画像を制作するだけでなく、チラシやフライヤーなどの印刷物のデザインも、テンプレートに合わせて作るだけであっという間に、しかも格好良くできます。

しかし、もうひと工夫加えたい、何かが足りないと思う場合には、これからご紹介する5つのポイントを実践してみましょう。これらのポイントをひとつずつ押さえていけば、デザインだけでなく伝えたいメッセージも突き刺さり、「価値のある」チラシに変わっていきます。

01. 伝えたい情報を明確にする

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チラシやフライヤーをデザインする際、初心者はデザイン案を考えることから始めてしまいがちですが、最初に行うべきことはデザインを考えることではありません。

まず大事なのは、「誰に」「何を」伝えたいのか、コンセプトをはっきりさせることです。見栄えがいくらクールでも、肝心の中身が伝わらなければチラシとしての機能を果たしたとは言い難いでしょう。チラシは、ほかの制作物以上にたくさんの情報が載るからこそ、コンセプトをしっかり練ることが大切です。

同じ広告でも、訴求したいターゲットによって何を一番伝えたいのかが変わってきます。たとえば、同じ学習塾でも、母親に訴求したい場合は「面倒見の良さ」や「合格実績」がアピールポイントになるでしょう。一方、子どもに直接校門前で手渡しをするなどして、子ども自身に訴求したい場合には、「塾の雰囲気」や「仲のよい友達が通っていること」などがアピールポイントになります。

言いたいことをすべて伝えようとしてしまうと、かえってまとまりがなく、結局何が言いたいのかが伝わらないチラシになってしまいます。誰に何を一番伝えたいのか、そのコンセプトメイキングによって、チラシが唯一無二のものに変わるのです。

02. 1秒でグッとくるキャッチコピーを作る

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もらった人にとって価値のないチラシとはどんなものでしょうか? その最たる例は、「私には関係ない」と思われてしまったものです。チラシはパッと見て自分と無関係だと感じると、捨てられてしまうことが多いです。では、どうすればその人に「価値のある情報だ」と感じさせ、反応率を上げることができるのでしょうか。

それは、当事者に1秒でグッとくるようなキャッチコピーを作ることです。チラシは性質上、万人を振り向かせることはできませんが、先述したようにコンセプトメイキングがうまくいけば反応率は良くなります。しかし、肝心の一番目に飛び込んでくるキャッチコピーが「刺さらない」ものであれば、残念ながら手に取ってもらえる時間は少なくなってしまうでしょう。

キャッチコピーさえ工夫できれば、「自分に向かって声をかけてくれているんだ」と思ってもらえ、手に取ってもらえる時間が長くなります。刺さるキャッチコピーを作るのは難しいと感じられるでしょうが、キャッチコピーの作り方にはいくつかの王道パターンがあります。ここでは2つの方法をご紹介します。

ひとつ目は、「好奇心をくすぐる方法」です。いくら良い商品やサービスを紹介しても、手間や面倒がかかってしまうとハードルが高く感じてしまいます。そこで、

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のように、難しいものを簡単に見せる意外性とのギャップを利用してキャッチコピーを作ってみましょう。

もうひとつが、逆に「不安や恐怖をあおる方法」です。行動心理学では、人間は心理的に利益獲得よりもリスク回避に動きやすいという傾向があることがわかっています。このことを利用して、こんなキャッチコピーを作ってみましょう。

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これらはどちらもインパクトがあり、目に飛び込んできやすい、王道のキャッチコピーの作成術です。また、お気付きの通り、キャッピコピーにはできるだけ数字を入れたほうが説得力が増します。数字には具体性があるので、より明確なイメージを持ちやすいのです。

こうした方法を使って、いくつかキャッチコピーを作ってみましょう。複数作ってみると、きっと「これは素晴らしい」と思える最高のキャッチコピーが見つかるはずです。

03. 珠玉の画像を選ぶ

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チラシ・フライヤーデザインのよくある失敗例として、画像が多すぎるケースがあります。

チラシは視覚情報に頼る部分が大きいので、画像が多いこと自体は非難されることではありません。しかし、コンセプトメイキングとも重なりますが、画像が多くなればなるほど、どの画像を一番に見てほしいのかがわからなくなり、伝えたいメッセージも伝わらなくなります。

画像はせいぜい数点にとどめ、強調したい写真を一番大きくし、情報に階層をつけることを心がけましょう。

04. 色を絞る

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チラシやフライヤーにはカラー印刷と白黒印刷がありますが、一般的にはカラー印刷のほうが反応率が良いと言われています。色が与える情報は予想以上に多く、記憶にも残りやすいからです。

しかしながら、カラー印刷を採用したとしても、カラフルに装飾を行えば簡単に注目が集められるというわけではありません。色を使いすぎるとどの客層をターゲットにしているかがわからず、かえってチラシを手に取る時間が少なくなってしまいます。

そこで大切になるのが、色を絞るという作業です。色を絞れば何色でもいいというわけではなく、ターゲット層に合わせて色を選定していきます。たとえば、若い女性がメインターゲットなら、パステルピンクを基調色にしたり、子ども向けなら赤や青などの原色が基調色になったりするかと思います。

実は、色使いもコンセプトメイキングと同じで、方向性が定まればスッと言いたいことが飲み込めますが、いろんな色を使ってあらゆるメッセージを乗せてしまうと、かえって言いたいことがわからず、伝わりづらくなってしまいます。

ターゲットとなる性別や年齢によって好みやイメージする色は違うものです。また、業界やジャンルによってもよく使われる色は異なるでしょう。

まずはカラフルに彩るのをやめて、紙面の7割を飾るメインカラーをしっかりと決めましょう。メインカラーが決まると、コンセプトも伝わりやすくなります。また、アクセントカラーを少し散りばめると、全体が引き締まります。使う色は2〜3色に絞り、統一感のあるデザインを心がけましょう。

05. レイアウトの基本をしっかり守る

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チラシに限らず、すべてのデザインのレイアウトの基本として、「まとめる」「揃える」「分ける」というものがあります。レイアウトの基本を忠実に守るだけで、不安定でどこか今一つだった作品も、グッと魅力的になります。

一番肝心となるレイアウトの基本は、「まとめる」という作業です。簡単に言えば、「情報をグループ化する」と、言い換えることもできるでしょう。レイアウトが単調で情報があちこちにあると、見る人は何に注目していいのかがわからなくなってしまいます。小見出しと内容、ヘッダーやフッターなど、パーツごとにグループ化されていれば、読み手はたくさんの情報があっても苦労なく読むことができます。

二つ目に、「揃える」という作業を行いましょう。チラシにはあちこちの情報がありますが、文章や写真の端が揃っていると整って見え、全体的に安定して読みやすい印象になります。視線に合わせて左右中央揃えを使い分けるのは少し高度なテクニックとなるので、最初はすべて統一して揃えると安定感があって読みやすくなるでしょう。

そして最後は「分ける」です。情報のグループの間には余白をしっかりと取りましょう。余白があれば、それぞれの情報が目立ちます。また、特に重要な情報はフォントのサイズを大きくしたり、色を大胆に使ったりして、他のグループと差別化して分けることで、リズミカルなデザインが出来上がります。

まとめ

飲食店やイベントなどで、重要な集客ツールとなるチラシやフライヤー。せっかくなら少しでも反応率を上げたいものです。反応率の明暗を分けるのは、伝えたいターゲットにコンセプトがどれくらい突き刺さるかという点です。何が言いたいか伝わってこない、他と言っていることが同じ、そんなチラシは手に取られないことが多くなってしまうでしょう。

一方、コンセプトが鋭くなればなるほど、そのチラシが唯一無二となって、手に取られやすくなります。今回紹介した5つのポイントを実践することで、「おっ、これは私に話しかけているな」と思わず手に取ってもらえるデザインになるでしょう。ぜひ、これらのポイントを実践し、実際のデザインに役立ててみてください。