地球温暖化を1.5℃以下に抑えなければならないことは、科学的に合意されています。この目標を達成するには、2030年までに二酸化炭素の排出量を50%削減し、2050年までにネットゼロ排出量を達成する必要があります。
「社会に貢献する」という基本的価値観に基づき、Canvaは2028年までに完全に脱炭素化するという究極の目標に向かって取り組みを進めています。これはCanvaのグローバルな事業全体でスコープ1排出量、スコープ2排出量、スコープ3排出量をゼロにすることを目指すことを意味します。
Canvaは2020年以降、オーストラリアにおいてカーボンニュートラルを実現しています。2021年以降は、印刷や子会社を含め、グローバルにカーボンニュートラルを実現しています。現在は「Beyond Net Zero」の段階に入っており、2028年までに「True Zero」を達成するという究極の目標に向けて、再生、インパクトの構築、地球の回復に注力しています。
オーストラリアの事業は再生可能エネルギーで賄っています。現在は年中無休で再生可能エネルギーの生成量と使用量を一致させるべく取り組みを進めています。近い将来、フィリピン、中国、米国、欧州の地域事業が、この試みを踏襲する予定です。
Canvaでは印刷注文をいただくたびに1本の木を植樹しています。シンプルなアイデアですが、大きなインパクトがあります。
2022年末までに350万本の木を植樹し、原生林に近い形で復元することを目指します。植樹地は地域の森林伐採や貧困の度合いを考慮して選定しています。私たちは現地の村やコミュニティと連携し、森林再生活動の成功と継続に向けて取り組みを進めています。
植木職人や現場監督などの雇用を創出することで、現地のコミュニティへの社会貢献にも寄与しています。
カーボンオフセットは重要な出発点ではありますが、私たちの焦点は別にあります。温暖化を1.5℃以下に抑えるため、Canvaは2028年までに脱炭素化を達成すべくグローバルな取り組みを行っています。
今後は素材や循環型経済の原則に注目するとともに、サプライチェーンも注視していきます。当社の調達パートナーが環境フットプリントを低減するために個々に行っている対策や、準拠している基準を理解していきます。このような試みは長期的な目標である脱炭素化を実現するために欠かせません。
Canvaにとって炭素クレジットへの取り組みを明示することは重要です。Taskforce on Scaling Voluntary Carbon Marketsが定義する炭素クレジットには大きく2種類あります。
私たちは除去クレジットに焦点を当てており、将来的には自社で農家管理による自然再生(FMNR)プロジェクトを構築したいと考えています。