就職・転職活動で欠かせない「履歴書」。履歴書は、自分の経歴や志望動機をアピールするための大切な資料です。ここでは、履歴書を作成するうえで押さえておきたいポイントから、学歴・職歴や志望動機の書き方、履歴書テンプレートの選び方までを紹介します。
さらに、今すぐ履歴書が必要な方のために、履歴書テンプレート(フォーマット)もご用意しました。そのまま印刷して手書き作成することはもちろん、パソコンやスマホで文字を入力してWeb作成することも可能です。ぜひ履歴書作成にお役立てください。
履歴書には様々な規格が存在します。目的や用途にあわせて、自分にあった履歴書テンプレートを選んでみましょう。ここで紹介するCanvaの履歴書テンプレートはすべて無料でお使いいただけます。
①スタンダードな履歴書テンプレート
もっとも一般的な履歴書テンプレートです。学歴、職歴、免許、資格、志望動機など、必要事項をバランス良く記入できます。
②志望動機・自己PR・勤務希望を詳しく書ける履歴書テンプレート
志望動機や勤務希望のスペースが大きな履歴書のテンプレートです。自分の強みやスキルを強調したい人、勤務希望がある人におすすめです。
③志望動機と自己PRを詳しく書ける履歴書テンプレート
志望動機と自己PR欄をそれぞれ分けて記入できる履歴書テンプレートです。明確な志望動機があり、自分の強みとスキルを強調したい人におすすめです。
④パート・アルバイト用の履歴書テンプレート
アルバイトやパート探しに使える履歴書テンプレートです。勤務曜日や期間の希望などを詳しく書けるようになっています。
履歴書とは、応募者の氏名や住所、学歴、職歴などを伝えるための書類です。いつからどのような教育を受け、どのような仕事をしてきたのかが分かるように、履歴書には学歴に入学と卒業の年月を、職歴には入社と退職の年月と雇用形態を正確に記入する必要があります。
履歴書と似たものに、職務経歴書というものもあります。一般的に、就職活動時にこの2つの書類の提供が求められます。職務経歴書では、これまでの職歴を詳しく記載するので、履歴書に記載する職歴は簡潔にまとめ、入社と退職の年月が分かるように記載しましょう。
採用担当者は、自社で活躍できる人材を見極めるために履歴書を見ます。担当者の目に留まる履歴書を書くためには、まず応募企業がどういった業界の企業で、どのような人材を求めているのかしっかりリサーチをしておきましょう。そうすることで、履歴書に書くべき志望動機やアピールポイントがより明確になります。
さらに、他の応募者の履歴書に埋もれてしまわないように、履歴書のフォーマットも慎重に選ぶ必要があります。標準的な「JIS規格」の履歴書を選ぶこともできますが、あえて「志望動機や自己PR」を強調できるフォーマットを選んで自己アピールするのも良いでしょう。
ここからは、無料で使えるグラフィックデザインツール「Canva」の履歴書テンプレートの使い方について紹介します。
Canvaの履歴書テンプレートは様々な使い方ができます。テンプレートをそのまま印刷して手書きすることはもちろん、ブラウザ上で手入力してダウンロードすることもできます。Canvaなら、テキストや文字フォント、罫線などを自由自在にカスタマイズして、オリジナルの履歴書を作成することが可能です。
さらに、CanvaはPCブラウザだけでなく、タブレットやスマホアプリにも対応しています。PCブラウザでテキストを入力して、後からスマホアプリで写真を貼り付けるというような使い方もできます。(Canvaスマホアプリ:iPhoneはこちら、Androidはこちら)
ここからは、Canvaの履歴書テンプレートの編集方法を解説します。まず、履歴書テンプレート一覧からお気に入りのテンプレートを選んでクリックしましょう。
テンプレートをクリックすると、Canvaの編集画面が開きます。手書きをしたい場合は、そのままPDFにダウンロードして印刷できます。
Canva上で履歴書を作成することもできます。Canvaの編集画面上でテキストを入力するときは、[ T ] のショートカットを押す、または左タブの「テキスト」をクリックしてお好みのテキストを選択してください。
テキストの文字フォントも自由に選択できます。テキストを選択したまま、画面上部のメニューバーに表示されているフォント名をクリックします。Canvaでは数百種類の日本語フォントの中からお好きなフォントを選んでお使いいただけます。
履歴書をダウンロードするときは、画面右上にある「共有」をクリックして「ダウンロード」を選択します。
ファイルの種類は「PDF(印刷)」を選択して、印刷したいページの範囲を設定します。最後に「ダウンロード」をクリックすると、デフォルトのダウンロード先に履歴書データが保存されます。
履歴書がオンライン提出の場合であれば、PDFをそのまま送信するだけなので簡単です。投函または手渡しでの提出が必要であれば、ダウンロードした履歴書PDFを、自宅のプリンタやコンビニで印刷しましょう。
作成した履歴書のデータはCanva上に自動保存されます。そのため、必要に応じて内容を修正して、いつでも作り直すことが可能です。
ここからは、履歴書の書き方について見ていきます。履歴書のフォーマットによって書き方に違いはありますが、基本的に記入欄ごとに情報を記入します。記入時には、文字の開始位置をそろえることで、履歴書全体にバランスよく余白ができ、見栄えがよくなります。履歴書は次の選考に進むうえで重要な資料です。間違いや抜け漏れがないように注意して記入しましょう。
では早速、履歴書にどんな情報を記入すべきか、各記入欄ごとに見てみましょう。
①日付:履歴書を提出する日(面接であれば面接の当日、または郵送の場合は投函日)を記入します。年号には、西暦または和暦(令和・平成・昭和など)が使えますが、履歴書全体で年号を統一するようにしましょう。
②氏名:正式な氏名を漢字で記入します。姓と名にスペースを空けて読みやすくしましょう。履歴書のふりがな欄に「ふりがな」とあれば平仮名で、「フリガナ」であればカタカナでふりがなを書きます。
③生年月日: 西暦または和暦で記入します。年号は履歴書全体で統一しましょう。和暦の場合は、平成をH、令和をRと表記を略さないようにしましょう。
④現住所:都道府県名から住所を記入してください。郵便番号やマンション名、ふりがなも忘れずに記入してください。「連絡先」欄は、住所が現住所と異なる場合のみ記入しましょう。
⑤電話番号、メールアドレス:自宅の固定電話、または携帯電話を記入します。連絡先の電話番号には、日中連絡がつきやすい番号を記入しましょう。メールアドレスも同様です。
時系列に沿って学歴を記入します。義務教育である小学校・中学校は記載不要です(または卒業年度のみの記入で構いません)。学校名は「高校」のように略さず、「高等学校」と正式名称を書きます。大学や専門学校の場合も、学部・学科名は略さずに正式名称を明記しましょう。中退した場合は、年月とともに「中途退学」と記載します。
※履歴書全体で年号の表記を統一しましょう
職歴がある場合は、原則すべての入退社歴を省略せずに記入します。基本的に時系列で記入し、会社名は略さず正式名称で明記しましょう。会社名の横または次の行に簡単な職務内容を記入します。職務内容の中に、応募条件に関するものがあれば強調しましょう。退職年の横には、「一身上の都合により」または「契約期間満了により退職」などの退社理由を書きます。在職中の場合は、職歴の最後に「在職中」または「現在に至る」と記載します。最後の行には、右寄せで「以上」と記入しましょう。
※履歴書全体で年号の表記を統一しましょう
保有している免許や資格を古いものから順に正式名称で書いてください。基本的に、最初に免許を書き、次に資格を記入します。仕事に関連のあるものは必ず記入してスキルの高さをアピールしましょう。
ここでも同様に、年号は履歴書全体で統一してください。すべての免許・資格を書き終わったら、最後に「以上」と書きましょう。免許・資格を持っていない人は「特になし」と書いておきましょう。
<よくある免許・資格の記入例>
なぜ応募先の企業を志望しているのか、なぜその企業でなくてはならないのか、その理由と熱意を簡潔に記入しましょう。採用担当者はこの志望動機から、以下のポイントを把握しようとします。以下の点を意識して、志望動機を自分の言葉でまとめましょう。
1. 企業が求める人材を理解しているか
2. 過去の経験や強みを活かして活躍してくれそうか
3. 競合他社ではなく応募企業に入社したい理由と意欲があるか
4. 将来のキャリアビジョンが応募企業で達成できそうか
履歴書によっては、趣味・特技の記入欄があります。ここでは、他の応募者と差をつけるために自己アピールをできる場でもあります。ひと目で内容が理解できるように、箇条書きで簡潔にまとめながら、具体的なエピソードも加えることができればさらに良いでしょう。ここに書いた内容は、面接で質問されることもあるので、好きなことや得意なことを正直に書くのが無難です。
職種や勤務時間・曜日に希望があるときに記入します。ここに書かれる内容は絶対条件だと捉えられるため、特に何もなければ「貴社の規定に従います」と記入しましょう。
履歴書に貼る写真は、原則3ヶ月以内に撮影したものを使いましょう。スーツまたは白シャツなどビジネスにふさわしい服装で撮影します。履歴書によっては証明写真の推奨サイズが書かれてある場合もありますが、一般的なサイズは「縦40mm×横30mm」です。
履歴書の写真は、採用担当者への第一印象を決める大切な書類です。より好印象を持ってもらえるよう、時間があれば街に設置されているスピード写真機ではなく、写真館での撮影をおすすめします。
市販されている履歴書にはA4(A3二つ折り)、B5(B4二つ折り)の2種類のサイズがあります。どちらのサイズを選べばいいか迷ってしまう人も多いかもしれませんが、指定がなければ履歴書はA4・B5どちらのサイズでも問題はありません。
従来はB5サイズの履歴書が一般的でしたが、近年ではA4サイズの履歴書も普及しているため、両方とも一般的なサイズとして認識されています。
ただし、企業側から指定がある場合は、指定通りの履歴書の形式を守るようにしましょう。サイズを守らなければ、選考の評価に影響する可能性があります。
どちらのサイズを選ぶべきか迷った場合は、一緒に提出する職務経歴書などの書類とサイズを統一させるという方法もあります。書類サイズがすべて同じでなければ評価が下がるということはありませんが、採用担当者側にとっては書類が整理しやすいというメリットがあります。
また、A4サイズの履歴書はB5サイズの履歴書よりも大きいため、記入スペースも広くなっています。学歴・職歴、志望動機の項目に書くことが多い人にはA4サイズが、志望動機などをシンプルにまとめたい人にはB5サイズの履歴書が向いているでしょう。
履歴書と一緒に提出が求められることが多い、職務経歴書。Canvaでは、職務経歴書テンプレートも豊富にご用意しています。おしゃれなテンプレートが多く、採用担当者の記憶に残る職務経歴書を作りたいときにピッタリです。
Canvaなら、テンプレートのテキストやフォント、写真を自由にカスタマイズして、自分らしい職務経歴書を作成することができます。テンプレートの編集からダウンロードまで、すべて無料でお使いいただけます。
いかがでしたか?初めて履歴書を作るときは緊張するものです。しかし、履歴書の書き方のポイントさえ押さえていれば、問題はありません。基本情報をしっかり盛り込みながら、応募先の企業に合わせた志望動機を記入しましょう。
以下に履歴書を書くときのポイントをまとめました。履歴書作成時にぜひご参考ください。
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