最終更新日 : 2026年1月23日
2020年度よりプログラミング教育が必修化され、教育の現場でも新たな技術を積極的に取り入れる動きが活発化しています。そのような流れの中、デジタル機器やインターネットなどの情報通信技術を活用するICTを使い、学校という枠を超えてダイナミックに活動の幅を広げている注目の学校とCanvaがコラボレーションしました。
静岡県にある県立掛川西高等学校(新しいタブまたはウィンドウで開く)では、世界史担当の吉川牧人先生がICTの先導者として、Zoomでインドネシアの学校と交流するなど、テクノロジーを活かして学びの機会を広げる試みを推進しています。
その一例が、在校生の「ぜひこの町を盛り上げたい!」という熱い気持ちが地域を動かし結実した「掛川城プロジェクションマッピング(新しいタブまたはウィンドウで開く)」プロジェクト。小学生から大学生までがオンラインで交流、ワークショップなどで学びながら作成したコンピューターグラフィックが夜の掛川城を美しく彩りました。
掛川西高校とCanvaのコラボレーションが実現したのは、このツイートがはじまり(新しいタブまたはウィンドウで開く)です。
これをきっかけに、掛川西高校の世界史の授業でCanvaがワークショップを開催し、歴史上の人物をテーマに動画を作成することになりました。これまでも、吉川先生は授業にICTを取り入れており、また「#Canvaでおうちハロウィンデザイン投稿コンテスト」にも参加していただいています。
今回の授業で取り上げる歴史上の人物は「山田長政(新しいタブまたはウィンドウで開く)」。江戸時代の静岡県静岡市の出身で、シャム(現在のタイ)に渡り、日本人街の頭領として活躍した人物です。
1クラスが8つの班に分かれ、それぞれ動画作品を制作・発表
以下が、今回の動画ワークショップの流れです。
ちなみに、掛川西高校は、このようなインタラクティブな授業(アクティブラーニング)を積極的に取り入れていることでも知られています。授業中、元気な笑い声が響き、生徒の皆さんが生き生きと楽しみながら学習している様子が印象的でした。
この記事では、ワークショップの内容を簡単にまとめ、掛川西高等学校のそれぞれの班の動画作品をご紹介します。
ワークショップを始める前に、動画作成の準備として、作りたい動画のトピックと構成を練っておきます。今回は吉川先生が用意した山田長政の資料をもとに、あらかじめ班ごとに企画を考えてもらいました。
いよいよワークショップのスタートです。Canvaで動画を作成し、それをグループで共有するには、以下の3つのステップで行います。
Canvaでテンプレートを検索するには、(a) トップページの [動画] アイコンから作りたいデザインテンプレートを選択する方法と、(b)トップページの [テンプレート] メニューからデザインを一覧して確認する方法があります。
(a)[動画] アイコンから作成したいデザインを選択します。すぐにデザイン編集画面に移動します。
(b)[テンプレート] メニューから、テンプレートデザインをまとめて閲覧することができます。実際にテンプレートを見ながら構成を考えたい場合はこちらがおすすめです。
Canvaのチーム機能(新しいタブまたはウィンドウで開く)を使えば、複数のメンバーが同時にデザイン作業をしたり、作成中のデザインにコメントしたりすることができます。Canva Pro(新しいタブまたはウィンドウで開く)または、教育機関向けのCanva for Education(新しいタブまたはウィンドウで開く)のアカウントを使用すれば、チームでデザインすることができます。
掛川西高校でもCanva for Educationを導入しているので、今回のワークショップは、各自が手持ちのデバイスからデザインを確認しながら授業が進行しました。
Canvaには、テキスト変更、素材の差し替え、カットや分割、イラスト/アニメーション/音楽/ナレーションの追加といった、動画編集に必要な機能がすべて揃っています。こちらの記事では、テキスト変更、動画や写真素材の差し替え、イラストやアニメーション、音楽などを追加する方法をご紹介しています。
手持ちの動画素材をCanvaにアップして使うことも可能です。動画は好みの長さにトリミングできます。(新しいタブまたはウィンドウで開く)さらに、動画にナレーションを追加する方法についてはこちらの動画をご参照ください。(新しいタブまたはウィンドウで開く)1分40秒あたりで、ナレーションを追加する方法が解説されています。
限られたワークショップの時間内では、波乱万丈な山田長政の一生を伝える動画を完成させることはできなかったのですが、Canvaで思い通りの動画を作成する手順を生徒の皆さんにお伝えすることができました。
ワークショップを終えた後、各班で動画の作成に取り組み、丁寧に時間をかけて長政の軌跡をたどる動画作品が完成しました。
世界史の授業で、チームに分かれて歴史上の人物をテーマに動画を作成するという、掛川西高校のユニークな試み。皆さんが真剣に取り組んだ結果、魅力的な動画が完成しました。授業の内容を楽しみながらグループで取り組んだこと伝わってくる、熱気あふれる動画をご紹介します。
チーム・サツマハンによる、長政の出生の謎から、激動の青春期をまとめた動画がこちらです。音楽や画像、テキストアニメーションの選び方のセンスがよく、とてもおしゃれな仕上がりです。箇条書きや最後のまとめなど、プレゼンテーションとしてもすぐれた構成になっています。
チーム・サツマハンの皆さんの感想
チーム・スレイマンによる、シャムに渡ってからの長政の生涯をスナップショット風のデザインで描いたおしゃれな動画はこちらです。音楽とスライドの雰囲気、アニメーションのハーモニーが心地よい作品です。スライドに合わせたテキストエフェクトや、背景除去ツールなど、Canvaのさまざまな機能を使いこなしています。
チーム・スレイマンの皆さんの感想
チーム・マルチーズによる、アユタヤの風景や日常風景、屋台グルメなどをまるで旅のスナップ写真のような画像をふんだんに取り入れた動画がこちら。動画と字幕をバランスよく組み合わせたグラフィックがプロフェッショナルな印象を与えます。山田長政を描いたタイ映画の一幕という珍しいカットも含まれており、必見です。
チーム・マルチーズの皆さんの感想
チーム・TIOYAによる動画は、テンポのよい音楽に合わせてシーンを切り替える構成が効果的で、最後まで目が離せない作品です。トランジションやエフェクトなど、Canvaの動画作成機能を使いこなしています。また、シャムと日本の「鮫の皮」交易など、興味深いトピックも取り上げています。
チーム・TIOYAの皆さんの感想
導入部分はまるでドラマの冒頭のような仕上がりで写真やフォント、音楽をバランスよくの組み合わせています。Canvaのテンプレートのカスタマイズにデザインセンスを感じさせられます。「長政、美女に騙されて死す」など、各スライドのタイトルも秀逸です。
チーム・LOVE&BETRAYの皆さんの感想
チーム・Love & Canvaによる動画では、イラストや写真などのグラフィック素材を効果的に使い、長政の生涯をまとめています。ユーモラスな冒頭のイラストで一気に引き込まれ、飽きさせることがありません。選択したオーディオ素材がテーマに合致しており、スライドの切り替えタイミングやアニメーションなども完成度の高い仕上がりです。
チーム・Love & Canvaの皆さんの感想
チーム・サイトウによる、ポップな音楽にくすっと笑ってしまうようなユニークなテキストを散りばめた動画がこちら。吹き出しのみのスライド、長政のセリフなど、吹き出しを効果的に使った構成が印象的です。知識もしっかり得ることができると同時に、見て楽しい構成にもなっています。
チーム・サイトウの皆さんの感想
チーム・生茶は、徳川家康や平田篤胤など長政の人生を彩る重要人物にスポットライトを当てた動画を作成しました。動画を大胆に背景として使用することで、注目を引きつけるデザインです。レイアウトやアニメーション、多彩なフォントなど、Canvaの機能を使いこなしている様子がうかがえます。
チーム・生茶の皆さんの感想
今回の掛川西高校でのワークショップは、Canvaジャパンが学生の皆さんを対象に行うはじめての試みでした。ご担当の吉川先生には、事前準備や当日のサポートなど、多大なお力添えをいただき、無事皆さんに動画作成を楽しんでいただくことができました。
日頃、授業の中でICTに触れている学生の皆さんからのデザインに関する鋭いコメントや、完成度の高い動画作品を拝見する機会を得られたことは、Canvaにとっても大変学ぶことの多い時間でした。
高校の授業といえば、先生が黒板に書く内容をひたすら書き留めるものというステレオタイプなイメージがあったのですが、それを覆される新鮮な授業内容でした。これからの時代をつくるクリエイティブな学びの場に立ち会わせていただけたことは貴重な経験となりました。
最後になりますが、今回のワークショップを振り返り、開催を主導していただいた世界史ご担当の吉川先生から、このようにすてきなメッセージをいただきました。
「今回は、生徒たちが、地元出身の人物でタイで大活躍した山田長政の生涯を調べ、動画で表現しました。Canvaは最近の授業や学校活動で多用しており、とても注目しているデザインツールです。このCanvaを使いながら、そしてCanvaの中の人によるオンラインワークショップを受けながら、動画作品制作をする機会をもつことができ、生徒と共に興奮してワークショップを受けました。
昨今の教育では、クリエイティブな活動を楽しみながら主体的、協働的に実践することが求められています。Canvaを使うことで、簡単に、そして楽しくクリエイティブな作品を作ることができました。今回の活動の大切なポイントは、生徒がグループで主体的にテーマを決め、グループ内で役割を決めながら協働的に作品作りを行い、学びを動画という形でアウトプットするということです。このような機会を得て、Canvaを使いとてもチャレンジングな取り組みをすることができました!ありがとうございました!」
吉川先生のメッセージのとおり、それぞれのチームが作成した動画を見ているだけで、和気あいあいと取り組む楽しい雰囲気が伝わってきます。このような体験を通じて、きっと「学ぶこと」や「世界を知ること」の奥深さと楽しさを味わっていただけたことでしょう。
そして、イマジネーションをふくらませ、思い描く世界を自由につくりあげることで、「すべての人にクリエイティブの喜びを」(新しいタブまたはウィンドウで開く)というCanvaの思いが生徒の皆さんにお伝えできたならなによりです。
最終更新日 : 2026年1月23日
投稿者
Canvaブログ編集部