ITを軸に、多角的なプラットフォームを活用して「食」の魅力を伝えるエバンジェリスト

「現在、クリエイティブの9割ほどをCanvaで作成しています。制作段階の複数の提案や、お客様に提出するための企画なども含め、毎月数百点を作成しています」
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株式会社NEXTGO代表取締役の石坂俊成さん

ソフトウエアのメーカーで12年のキャリアを経て独立し、株式会社NEXTGOを立ち上げた石坂俊成さん。2019年の7月に設立されたNEXTGOは、合計7人のチームがつながるオンラインプラットフォームで、完全リモートで運営されています。

同社の事業は、石坂さんの前職のキャリアを活かしたIT支援に加え、現在では独自の知見を活かした「食」を切り口として、レシピサイトやグルメサイト、食のセレクトショップのECサイト運営や、直近では極上鮮魚配送サービスを仕掛ける他、複数のSNSを活用したクロスメディア、映像制作配信サービスなどを精力的に展開しています。

そんな石坂さんは、起業当初からCanvaを縦横無尽に使いこなし、ビジネスの合理化に役立てています。さらには、最新の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」でCanvaの使い方を指南しているそうです。

NEXTGOの展開するさまざまなサービス

まずは、レシピサイトやグルメサイト、ECサービスや動画配信サービスなど、NEXTGOの多彩なプロジェクトについて詳しくおうかがいしました。

コロナショックの中、ローンチした「TokyoHangout」

グルメサイト「TokyoHangout」は昨年の秋にOPENしました。当時はまだコロナウイルスの第二波というタイミングで、飲食店は時短営業が始まっており、大都市では会食の自粛なども本格化していました。大手の「ぐるなび」や「食べログ」「ホットペッパー」などに予約して出かけるという状況ではなく、また、飲食店のWebサイトの情報更新も追いついていませんでした。

TokyoHangoutのWebサイト

これらの飲食店は自社のホームページを持っておらず、グルメサイトをホームページ代わりに活用しているケースが多いのですが、ユーザーから見れば、通常営業しているのか、時短営業しているのか、ラストオーダーは何時までなのか等の基本的な情報を入手することすら困難でした。

SNSを運用している事業者もまだ数が少なく、たとえ運用していても、情報をこまめに更新している飲食店が非常に少ない状況でした。そこで、TokyoHangoutというサイトを立ち上げ、イートイン、デリバリー、テイクアウト、そしてオンライン販売という即時性のあるサービスをタグ付けして情報を整理しました。さらに、グルメサイト初の連携の試みとして、ビジュアルで集客できるInstagramを活用して、お客様が投稿したコンテンツをTokyoHangout上に自動的に反映するというサービスを提供しました。これにより、情報配信、交流、そして誘客キャンペーンに役立てていただくことを狙いました

3つのサービスを組み合わせ、クロスメディアとして展開

食を通して育むコミュニティ「wonshoku」

TokyoHangoutだけだと店舗の情報に留まってしまうため、そのバックグラウンドとなる食材を提供する農家や生産者の方々を紹介していくのが、コミュニティサイトwonshokuです。さらにレシピサイトとしてホマペティを立ち上げました。これは、Instagramにハッシュタグを付けて投稿されたレシピコンテンツを、Webでも運営することで、おうち時間をいっそう楽しんでもらうことを目指しています。これら3つのサービスを組み合わせて、クロスメディアサイトとして展開しています。

このように、複数のプラットフォームを立体的に運用するというのが当社のアプローチです。通常、各サービスをバラバラに運用しているというケースが多いと思いますが、当社では、それぞれ個別に運用しているにもかかわらず、Webのインターフェイス上でコンテンツを組み合わせることにより、ひとつのコンテンツとして見せるという手法を採用しています。

ミニレシピサイトの「ホマペティ ワールド」

しかし、実際には各サービスはすべて独立して動かしています。基本的にはSNSで運用しており、それをWebにビジュアライズしています。複雑な構成に見えるかもしれませんが、基本的にはインスタグラムさえ使えれば、誰でも情報発信できるという仕組みです

動画作成サービスwonrecoのビジネスモデル

動画作成サービスのwonrecoは、新型コロナウイルスの感染拡大によって直接お目にかかったり取材したりすることが難しくなったことから開始しました。動画制作を全部オンライン化して、ディレクションから納品まですべてデジタル化してしまおうという試みです。47都道府県に対して、均一価格でサービスを提供することにしました。従来、動画コンテンツの制作では、遠方まで出かけて取材や撮影を行い、数十万円という取材経費を請求する場合もよくあるのですが、われわれはオンラインで行うため、都内のお客様でも北海道の網走にいるお客様でも、まったく同じ金額で提供しています。これがwonrecoというサービスです。現在wonrecoのエントリープランを月額2万円で提供しています。基本的には年間契約という形になるので、年間の運営費用は30万円以下です。

wonrecoのウェブサイト

生産者の声に応える食のセレクトECショップ「otoriyose 47」を立ち上げ

ECサイトであるotoriyose 47は、動画作成のwonrecoというサービスを始めたときに、実績や事例が必要となったため、全国の逸品を完全無料で取材および配信する食 Community Project 47というプロジェクトがきっかけです。このプロジェクトは、昨年の10月に立ち上げ、今年3月末に100を超える公開事例を突破した時点で一段落しました。

食 Community Project 47で実施したアンケートの回収率は89%。その中で、80%の方から感謝のメッセージをいただきました。このようなご時世に無料でやっていただき本当にありがとうございました、自分たちでも気づかない強みを第三者視点で深堀りしてもらえてありがたかったなど忙しい中回答を頂き、プロジェクトの手応えを感じました

「食 Community Project 47」で作成した動画例

そのアンケートには、新しいビジネスの種がたくさんありました。何かあればご相談くださいという問いかけに対する回答として、販路開拓を手伝ってほしい、SNSを始めたい、ECサイトを持っているが手が回らない、EC サイトを立ち上げたのでマーケティングを支援してほしい等、多数のご意見をいただきました。要約すると、売上を上げたいというお客様が非常に多かったんです。

わたしたちができること。このコロナ禍ですぐ対応できること。このきっかけが、食のセレクトショップ(ECサイト)「otoriyose 47」に繋がりました。

感謝されるプロジェクトに成長

2019年7月に起業した当初は、お客様に必要なレストラン情報をまとめようとTokyoHangoutを立ち上げ、情報や記事、レシピを紹介したのですが、コロナ禍の混沌とした状況の中、飲食店さんは無料で取材されるのが当たり前という流れができており、「無料・反響があって当然」というスタンスだったためビジネスとして成立しませんでした。

そのため、店舗に食材を供給していて、この状況下でも作り続けることが可能なお仕事の生産者や、端材を上手く生かして商品化している加工業者の方を掘り下げることにしました。食 Community Project 47 × wonrecoというサービスをプロジェクト化したんですね。

すると、皆さんから非常に感謝され、ぜひ販売協力してほしいという形になったというわけです。こだわりや技術、思いなどを、徹底的に掘り下げました。現地訪問(オフライン)、ZoomやLINE電話で話したり、インスタグラムのビデオチャットで取材を行うオンライン商談などを実施しました。さらに、いくつかの事業者さんに対し、当社のECサイトで販売するのでご一緒しませんかとお話ししたところ、otoriyose 47が立ち上がりました。

2021年3月26日にotoriyose 47を立ち上げ、継続的に商品を追加し、母の日特集が無事に終わりました。全国から母の日のギフト向けにとっておきの商品を用意しまして、短期間ではありましたがたくさんご注文をいただきました。

otoriyose 47のウェブサイト

なぜITから食の世界に?

もともと私はソフトウェアメーカーにいました。セールス10年、マーケティング2年、合計12年のキャリアを積み、取締役まで経験し、全国47都道府県を行脚しました。

日本の商慣習では、役職には接待がつきものです。皆さん仲良くなっていくと、地元のおすすめのお店に案内してくれます。東京の人には教えない、とっておきの店に連れて行ってくれるんですよ。そういったお店の情報はネットに出てなかったり、いつも予約で満席にもかかわらず常連さんには特別に席を空けてくれるとか、そういった特別なお店に案内していただく機会が増えたんです。

当時、最低でも年間100泊以上、出張していました。その中で、外食の楽しみ、インターネットでは知ることのできないおいしさ、職人のこだわり、旬な食材の味わいなどに日々触れることが多く、ITの仕事で出張してたのが、いつのまにか食べることや、食材の旬な時期について知るのが喜びになっていました。次第に、自分の中で食の占めるウエイトが高くなっていったというのが正しい表現でしょうか。

起業後にコロナが本格化

会社を立ち上げてから、半年でコロナが本格化しました。当初は、2020年7月に予定されていたオリンピックのために海外の方が来日した際、大きいスーツケースを抱えて日本の狭小飲食店を訪れるのは不便だろうと思い、スマートフォンで空席を検索し、簡単に予約できるサービスを多言語で開発していました。東京ビッグサイトのIT関連の展示会にブースを出しプレゼンしたのが2020年2月でした。

ところがコロナにより、状況は一変。その開発費をすべて諦め、サービスを放棄せざるを得なくなったというのが正しいところです。それから3ヶ月間、全く何もせずに引きこもりました。これから何を目指そうかと考えてTokyoHangoutの立ち上げ、コミュニティサイトwonshoku、レシピ紹介ホマペティに行き着き、さらにwonrecoで生産者の情報を詳しく発信するという、本来のコンセプトにたどり着き直したという感じです。

時代の変化に伴い、ターゲットとするお客様も変化

当初はターゲットとして店舗を想定していましたが、オリンピックが延期され、店舗もコロナによって弱体化していくという状況になりました。しかし人間は、外食が中食や内食に変化したとしても、どこかで何かを手に入れ、食事をして生きてゆくわけです。そうなった時に、生産者と、生産されたものを食べる人とをシンプルにマッチングできれば、非常に良質なサービスになるだろうと思いました。さらに、三大欲求の一つ「食」にフォーカスしたビジネスであれば、サービスとしての事業ドメイン(事業領域)は絶対に潰れることはないだろいうという確信もありました。

音声SNS「Clubhouse」で活動を広げる

さまざまなITプラットフォームを使いこなす石坂さんですが、最近は、音声でコミュニケーションする最新のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」でライブイベントを開催するなど活躍し、ビジネスにも役立てているといいます。

コロナによって商談がオンラインに移行

コロナが本格化する前の日本のITビジネスは、ITという割に、スーツを着てクライアントを訪問し、紙の資料を配って言葉で説明するというおかしな業界だったと思います。

販売しているのはソフトウエアなので、ダウンロードして使ってみればいいだけの話なのに、わざわざ交通費と時間を使って会いに行き、役職順にプレゼンして、予算の申請書を書いたりするという流れが日本のIT業界の商談なんですが、現在のような状況になり、Zoomといったオンラインツールが一気に認知されるようになりました。今では、誰もがZoomについて耳にしていると思います。

ところがZoomも一長一短あり、ある程度通信環境が良い場所でなければ映像が乱れたりします。さらにITリテラシーの問題もあり、Zoomに入るのに10分以上かかる人も。画面共有のやり方が分からないという方も意外にいますね。

ミーティングはオンラインで(左:バスクチーズ専門店オーナー 藤嵜さやかさん / 右:トマト生産者運営責任者 功刀 隆行さん)

長野県長野市:Moncake

山梨県中央市:ヨダファーム

Clubhouseは一次生産者にとって使いやすいツール

Zoomは特に一次生産者の方には非常にハードルが高いんです。では浸透率が高いLINEならどうだろうと試してみたところ、LINEビデオ電話を使ったことがない人が多く、こちらも事前説明に10分くらい要します。1時間の打ち合わせ時間を取っていても、商談時間は操作説明中心になったりします。

これでは埒が明かないと思ったときに、音声SNSと呼ばれているClubhouse(クラブハウス)が、今年(2021年)の1月中旬くらいに日本に入ってきました。さっそく1月27日から利用し始めたんですが、音声のみというプラットホームに一般の人たちが入ってくる速度感、そして音声だけで人となりや魅力が伝わるという、従来のIT ツールの概念を覆されるような感覚に打たれました。

Clubhouseは音声のみのプラットホームなので、非常に音のクオリティが高いんです。まるで隣で話しているかのような感覚で耳に入ってきます。

音声だけのメリットとしては、一次生産者や加工業者の方々が、作業の手を止めることなく耳にイヤホンだけのラジオ感覚で参加できるという点もあります。Zoomや LINE電話だと、仕事に支障のない早朝や深夜23時など、アポイントに苦心していたのですが、音声だけであれば、袋詰め、出荷、収穫作業中でもいつでも打ち合わせできます。

つまり、「わざわざ時間を作る」という概念が不要になったわけです。

Clubhouseならアポイントが不要

Clubhouseを使えばアポイントが不要になるんです。「今いいですか」と確認して、OKなら即座に打ち合わせを開始し、10分後なら入れるから待っていてと言われれば待っている、という具合です。また、「Pingを飛ばしてくれたら(通知したら)入るよ」などといった会話が成立するんですよ。また、全国の生産者さんたちが多く参加されており、新しい出会いが日々繰り返されます。これに衝撃を受けて、今、時間を見つけて入り込んでいます

完全オーガニックの極上ニンニクを農家が直送

3つのチャネルでライブイベントを開催

4月の日曜日、新しい試みにも着手しています。リアルタイムで映像を配信するインスタライブに、Clubhouseという音声プラットフォーム、それにもう一つ、音声配信アプリのstand.fmを三次元同時中継して、オンライン料理教室をやったんです。

きっかけは、とある農家さんの「そば粉が売れなくて困っている」でした。さすがに、粉を売る自信はなかったですね。さて、どうしたものか?と考えていたところ、レシピのアンバサダーさんや社内メンバーからの「料理教室で素材と工程をみてもらったら?」でした。

テストとはいえ、時間を割ける日曜日に開催しました。我が家にメンバーと子供たちを集合させ、わいわいしながら料理教室を始めました。賑やかだったので、聞き取りづらかったという声がある一方、和気あいあいとしてて楽しそうだったとか、こういう会なら一緒にやってみたいというDMをいただきました。またClubhouseではガレット専門店のオーナーさん、蕎麦農家の方が入ってきてくれたり、蕎麦を提供する飲食店、グルメの方々が参加してくれて、オンライン上でたくさんの知識・アイデア・アドバイスを教えてくれるんです。

ガレットの香りを説明したほうが視聴者に興味を持ってもらえるとか、フライパンにカメラを寄せてアップにして!とか、アングルの話です。もっと生地を伸ばしたほうがいいとか、一晩寝かせるより3晩寝かせたほうがもっと伸びがいいんだとか、貴重なアドバイスを耳に入れてくれて、私がそれをライブ上で説明するんです。

Clubhouseは iOS のユーザーしか入ることができないのですが、stand.fmを使うことでAndroidのユーザーも参加できます。すべてSNSなのでひとつのコンテンツを3つのSNSに配信したら面白いと感じました。まさに、stando.fmにはドロンズ石本さんという芸人の方で、現在は飲食店を経営されてる方にも参加していただきました。まさか音声SNSで、芸能人の飲食店のオーナーさんとも知り合うことができるなんて、今回のイベントの波及効果に衝撃を受けました。現在は、継続してオンライン教室を開催し、体験を有料チケット販売しようと計画中です。結果として、そば粉はDMなどで譲って欲しいという声をいただき数十人の全国の方に販売させていただきました。

クラブハウスのイベント例 【IT×農業】を語ろう

ClubhouseでCanvaの講座を開催

Clubhouse内では、SDGs「農業×IT」セミナーをしたり、SNS初心者講座、食通の方との意見交換、生産者との企画などさまざまなroomに入ってます。実はそこでもCanvaについてかなり取り上げています。きれいなアイコンの作り方や、SNS投稿の編集、アプリの操作方法や動画の作り方などですね。そんなふうに、勝手にCanvaの使い方を案内しています。GW中には、Canvaの使い方シェアroomを開き、次回の開催依頼、DMで個別相談、Canvaを使いたい方などのアクセスが増えている状況です。

今後は、Clubhouse内のイベントとして行います。僕の講座は、一度やると、聞き逃した人からもう一度やってというリクエストが来るんです。インスタグラムの講座も、もはや第9回を迎えました。現在、毎月のように講座をやっています。きっとCanvaの講座もそうなるでしょう。僕の使い方講座でCanvaを利用する人が増え、デザイン初心者でもクリエイティブなデザインを自由に作成できて、日本にもっともっと良いコンテンツが生まれればいいと思っています。

Clubhouseのセミナー参加者像は、どちらかというと、インスタグラムをはじめたばかりの人や、ITリテラシーがあまりない人ですね。具体的にはネイリストやヨガインストラクターなど。女性でヒーリングや占いなどサロンを開催していたり、個人事業主の女性で、ITがあまり得意ではなく、ソフトなども使いこなせないけれど、簡単に美しいビジュアルを作成したいという方が多いです。ただ、Canvaについては、著名人が非常に多く参加されました。

コンテンツのクオリティについて

NEXTGOの展開するコンテンツは、いずれも非常にデザインや写真が美しく、見ているだけで食欲が湧いてしまいます。どのような意識でコンテンツを作成しているのでしょう。

世界各国を対象に、多言語でサービスを展開

ホマペティのコンセプトは、日本の料理だけではなく、世界の料理をシェアしていこうというコンセプトです。もともとオリンピックを前提に設計してたサービスであるということもありますし、食は国境を超えるということで、世界各地にいる日本人や、日本にいる世界各国の人を対象に、多言語に対応してサービスを広げていこうと意識しています。

日本の食材が手に入らない地域もあるということが分かっていたので、なるべく少ない材料、かつ少ない工程、つまり「ちゃちゃっと」作れるレシピを念頭に置いています。

あと、どうしてもインスタ専用や料理本というふうに考えると、写真家を入れないといいビジュアルって撮れないんですが、ホマペティが短期間で色んな方と繋がることができたのは、基本的にはレシピを作ってる方がスマートフォンで撮った写真をこちらが加工して公開するというシェア型のコンセプトで展開したためだと思います。よく、美味しそうだとか、実際に作っていますとか、もっと細かいレシピを教えてくださいなどというメッセージをいただきます。

ホマペティのInstagramアカウント

ビジュアルのクオリティを担保するために

現在ホマペティでは、アンバサダーが日本に8人、海外に2人いて、その人たちにコンテンツ協力をいただき投稿しております。そうやって一定のクオリティと更新頻度が保てるように努力しています。

皆さん料理がお好きなので、写真にも熱が入り、スマートフォンを買い替えたりしています。こちらからも、俯瞰ではなく斜めから撮影してほしいとか、100均でいいので白い器を使ってほしいとか、素材に合わせてスタイリングを変えてくださいなどとお願いして、どんどんレベルが上がっているという状況です。

料理写真のディレクションに関しては、wonrecoというサービスで、ITリテラシーがあまりない方に対し、撮影時は脇を締めてとか、ピントを合わせてくださいとか、LED の採光をやめて自然の光の中で撮ってくださいなどと細かいことをアドバイスしたノウハウが生きています。

Canvaをビジネスで最大限に活用

2019年の起業時から、クラウドのデザインプラットフォームとしてCanvaを活用していた石坂さん。1人でCanvaを使っていた当時から、現在では日本各地に点在するメンバー全員が、有料のProアカウントを駆使してコラボレーションするまでになりました。

Canvaを使ったクリエイティブ例

「PhotoshopやIllustratorを使う頻度が落ちました」

起業したときは、なるべく経費をかけたくなかったので無料のクラウドサービスを利用しており、いち早くCanvaを利用していました。当時は無料アカウントでしたね。

名刺のデザインやPOP作成をしたり、それまでPowerPoint(パワーポイント)やIllustrator(イラストレーター)で作っていた生産者の展示会向け資料が、Canvaなら、ものの30分でプロが作ったかのような出来栄えで作れることに驚きました。レイアウトに必要な要素を入れ替えていくだけで格好がつくわけですから。これはいいねというところから始めました。

その後、Canva Proを案内していただき、いっそうCanvaを使うようになりました。今ではすっかりPhotoshop(フォトショップ)やIllustratorを使う頻度が落ちました。

当時は、社内でもほとんど僕しか使っていなかったんですが、有料契約のライセンスを試用するようになり、どんどん広がっていきました。当時はまだ結構ライセンス料が高い時期だったんですが、Adobeの製品に比べれば使いやすいし、僕がレクチャーするだけで会社のスタッフでも使えるので、有料契約のプランに切り替えました。

今はどちらかというと、僕が作業をするウエイトが減っていき、当社の女性陣、とくに今までデザインを起こしたことがない人たちが、スマホやPCで使えるようにまで成長しました。現在、ほぼすべてのSNSの素材の作り込みはCanvaですね。あとはデザインの切り抜きとか、加工編集などもほとんどCanvaで行っています。また、クラウドファンディングの映像制作をした際も、Canvaを使いました。

課題解決というよりは、手の内に入れて使いこなしているレベル

本当に、感謝でしかないですね。生産性も上がりましたし、業務効率も当然上がりました。チームで共有することで、作りかけのデザインをメールで添付する必要もなく、クラウド上の編集権限や閲覧権限を割り振るだけで指示を出せるようになりました。お客様もデザインをそのまま見ることができ、変更したい箇所があれば、そのまま直接編集してもらい、OKをいただけたらそのまま納品することもできます。Canvaを導入したことで業務のスピードが非常に上がりました

NEXTGOは全員がリモートのチーム

今日は丸の内のオフィスに来ていますが、もうここに集まることも皆無になりました。福岡から首都圏まで、スタッフの皆さんもさまざまな場所から勤務しています。千葉もいれば、愛知もいる、大阪からも参加しているといった感じです。Canvaがあればどこからでもチームで作業できます。当社では、そこにグループウェアが乗っかっているので、よりシームレスにやり取りできます。

Canvaを導入したことで、数字はどう変化?

当初、会社のロゴは、ランサーズというクラウドサービスに依頼しました。プロのデザイナーが制作してくれて、それなりの金額もお支払いしました。そのロゴをネットの印刷業者に頼んで名刺を作ったり、ロゴデータを加工して、Webサイトを作成したりしてたんですが、その費用に比べれば、時間的には80%ぐらい削減できていると思いますし、費用面でも、従来ならデザインを一つ作成するにも数万円は必要だったのが、起業時は無料プランだったので、文字通り100%削減できましたね。

お陰様で、費用は極限のごとく圧縮できてるんじゃないかと思ってます。AdobeのCreative CloudよりCanvaを使いこなし、費用対効果は極限的に高まっています。

Canvaを使って加工している割合について言えば、現在クリエイティブの9割ほどを作成しています。SNSで公開している点数だけなら数十点ですが、制作段階の複数の提案や、お客様に提出するためのプランニングなども含めると、毎月数百点を作成しています。

Canvaを使いこなして思い通りのデザインに

NEXTGOの今後のビジョン

最後に、今後の会社のビジョンについておうかがいしました。オンラインでも、オフラインでも、さらに国内外でも、「食」を切り口として、日本をもっと元気にするための仕掛けをさまざまに展開する予定です。そして、NEXTGOのビジョンをCanvaがビジュアル面でサポートします。

食のセレクトショップ:ECサイトotoriyose47を拡充

今後はECサイトをいっそう拡充していく予定です。こだわり抜いたプロダクトを集めてラインナップしていきますが、母の日というところからプロジェクトを始め、次が父の日、そしてお中元・夏のギフトセットに続くというように、日本の暦とカレンダーに合わせて、商材やセット企画を展開していこうと思います。このようにして、ストーリーとともに日本の良きプロダクトをお届けして、価値を提供していきます。

さらに、生産者同士や加工業者同士のマッチングまで、実はすでに動いています。たとえばA社と B 社がコラボして、新たにCという商品を作り、当社のECサイトotoriyose 47で販売していきます。

オンラインもオフラインもwonshokuで提案

コミュニケーションプラットフォームのwonshokuは、これまでは記事を紹介するだけだったのですが、今後は料理教室などのオンラインイベントも含めて発信しようと考えています。これは、音声SNSのClubhouseでつながった料理研究家などの専門家の方々に、ゲストとしてご登場いただき、お客様と専門家をマッチングするというイベントです。

さらに、オフライン上でのイベントも計画が進んでいます。5月22日には千葉県の農家さんと、体験イベントを行います。農業×鮮魚BBQ×キャンプの体験イベントにITの映像×音声でLIVE配信を仕掛けます。農家さんでは野菜しか取れないので、当社で5月6日に発表した「極上鮮魚配送サービス」をお届けします。広大な土地なのでソーシャルディスタンスを保ちながら、食の体験と宿泊体験を通じて子どもたちにもっと多くの情報を伝えたいと思ってます。

「山で味わう!豊洲市場の極上海鮮」BBQ専用鮮魚配送サービス

また、農家さんにリピート顧客を作るためにITを投入して、オフライン参加できない方にはオンライン参加を誘導します。これで次回、第3回と続いていくイベントに盛り上げていきます。

楽しい宿泊体験イベントの告知もCanvaで簡単に

このようなオフラインイベントによって、農家に足を運び、土に触れたり、大地に触れたりしながら、食べることや遊ぶことを通して子どもたちに食育を楽しんでもらおうということも仕掛けていきます。これも、wonshokuの提案のひとつになります。

wonshokuでは、皆さんがやりたいと思うものを、当社がITというハブでどんどんカタチにしていく予定です。サイトで販売したり、体験体験チケットにして提供することで、「三方よし」のビジネスを広げていきたいですね。

キャンプ場のバーベキューに鮮魚を

新たな企画としては、5月6日に発表しました「日本の台所:豊洲市場の極上鮮魚とタイアップし、取れたて鮮魚を産直でキャンプ場まで配送するという「極上鮮魚配送サービス」を当社が提供します。1日1組限定のプライベートなキャンプ場が宮崎県日南市にあります。その宿泊プランに組み込むことになりました。じゃらんなどの予約サイトを経由して、宿泊のお食事に鮮魚セットを注文していただくことで当社の仕組みから配送するというわけです。そこにあるはずがない極上鮮魚が届き、お肉じゃない魚介類のバーベキューをいただけます。

リリースしたばかりの「極上鮮魚配送サービス」の告知クリエイティブ

コロナ禍でも楽しめるレジャーに魚文化を普及させたいです。網で傷ついたりして売り物にならなかったような魚を、きちんと製品化することができるようになります。鮮魚をある場所から別の場所に移すだけで、これまで下魚として扱われてた魚が、通常の販売対価を得ることができるのです。ただ安く売るのではなく、本当に欲しいという人に適正価格でお届けできます。それを皮切りに、バーベキューといえば肉という常識を書き換えていきたいと思ってます。そして全国食材のサブスクリプションを開始する計画ですすめております。

海外展開にあたり、Canvaが果たす重要な役割

最終的なゴールとしては、日本国内の製品を海外で販売するための準備をしています。パッケージや外観を変えることで、「プロダクトジャパン」という形で諸外国に輸出し、海外在住の日本人の方に良質なプロダクトを届けるという試みです。

そのようなビジョンには、Canvaが重要な役割を果たします。動画やPOPの作成、そしてSNS 展開といった多方面のサービスが、Canvaというたった1つのプラットホームで実現します。外国向けの写真や動画が豊富というのも魅力です。Canvaはもともと海外初のプラットフォームなので、日本のプロダクトを海外に展開するにはうってつけですね。

クリックするだけで画像をリサイズできるので、固有サイズがあるSNSでも1つのコンテンツを簡単にサイズ変更できます。現地のインスタグラマーやインフルエンサーにそれを投稿してもらったり、シェアしてもらったりすることで、どんどん活用してもらうことができます。そのために、Canvaは非常に便利かつ効率的ですね。

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