ウェディング・フォトグラフィ:新郎新婦も恋するような素敵な写真を撮るための5つのヒント

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結婚は大変なイベントであり、ウェディングの写真を撮るのはプレッシャーが強い仕事であるとも言えます。あなたの撮った写真は多くの人に素敵な記憶として残ることになり、特別な一日の一コマになるのです。

では、ふたつと無い素敵なウェディングの写真を撮るには、どういったことが大切なのでしょうか。

もちろん、絶対の方法というのはありません。技術やスキル、知識、それに臨む態度。その全てが重要であり、ウェディング写真を撮る上で頭角を現すにはそれらを総動員しなければならないのです。しかし、特に気をつけるべきことというのは存在します。その、夫婦の特別な日を彩るための5つのヒントをご紹介しましょう。

01. 一日の計画を立てる

写真家には、時として幸運が訪れることがあります。まさに今しかないというような瞬間に、その場所に居合わせる。そうして完璧な写真が撮れるということもあるでしょう。しかし、仕事の上で安定した評判を得るには、それに頼っているわけにもいきません。ウェディング写真を扱う写真家として成功するには、求められているものを継続的に提供できるようでなければいけません。そのために必要なのが計画です。

ウェディングよりも前に、必要な写真やショットをリストアップしておきましょう。そうすることで、一日の中の素晴らしい瞬間を確実におさめることができるようになります。例えば花嫁が通路を歩いてくる瞬間、新郎が初めて花嫁を見る瞬間、あるいはファーストキス。そうした瞬間をリストアップしておくのです。

その結婚式の一日のスケジュールを入手しておくというのもよい方法です。必要な写真を撮るために、いつどこに居るべきかが分かりやすくなるでしょう。その他、非常事態に備えていくつかの連絡先を控えておくなどの準備もあると心強くなります。

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Photo by Glenn Carstens-Peters

仕事を始めたその瞬間から、ウェディングの中で誰が重要な役職を担っているのかを把握しておく必要があります。そうすることによって、誰を写真におさめる必要があるかも分かるからです。参加者が何者なのか、何をする予定なのか、次の場所に移動するときにどう移動するのか。そういったことを知っておくと良いでしょう。お色直しの時間や、式のために花嫁が出発しなければいけない時間帯、移動に特別な車はあるかどうかなど、あらゆること、あらゆる詳細を頭に入れておく必要があります。

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Photo by Cayton Heath

また可能であれば、事前にウェディングのロケーションを下見しておくと良いでしょう。写真を撮るのに絶好のポジションをおさえておくのは重要なことです。その際、良い背景の場所や光の当たり方が良い場所などをおさえておくと、フォーマルな写真を撮るのにも役立ちます。

他にあり得る問題としては、特に大きなウェディングイベントの場合、新郎新婦がてきぱきとお付きの人と一緒に移動してしまったり、特別な車で移動するためにあなた自身の車をどこかの駐車場に止めておかなくてはいけなかったりするというパターンが考えられます。スケジュールには余裕を持たせておくことが重要です。

予め計画を立てておくことで、あらゆる特別な瞬間の写真を撮ることができるようになります。たまたまその場に居合わせたかのように、自然で素敵な写真を撮ることができるのです。

02. 必要な機材などを揃えておく

何をするべきか、どこにいつ居るべきかということについてある程度のイメージが固まったら、次はその写真を撮影するために必要な道具を用意しなければなりません。

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Photo by Andrei Coman

以下、きっと必要になる道具をリストアップしてみました。

カメラ:

環境に関わらず最高のクオリティの写真を撮れるようなカメラを使いましょう。もちろん、光源の状態はその状況によって様々でしょう。ウェディングはインドアで行われるのか、それともアウトドアで行われるのか。そういったことについて考えておくことも重要です。また、カメラにはブランドや種類によって一長一短があるものです。重要なのは、撮影環境に合ったカメラであるかということと、あなた自身のスタイルに合っているかどうかということです。

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Photo by Redd Angelo

また、予備のカメラを1台、あるいは2台持っておくのが理想的です。そうすることで、よりフレキシブルに状況に対応することも可能になります。その他、カメラのハーネスを用意しておくと、カメラの切り替えもスムーズにできるでしょう。

レンズ:

素晴らしいウェディングアルバムを作るには、色々な写真が必要です。そういった写真を撮るために必要と考えられるレンズの種類を考えて選ばなければいけません。風景写真からポートレートまで、写真の種類も様々です。

レンズの種類を選ぶときに念頭に置かなければいけないのは、特別な一日の本当の気持ちをとらえられるような、自然な写真が望まれているということです。そうなると、広角レンズの類いがきっと役に立つでしょう。

広角レンズにより、その撮影のコンテキストまでをもとらえることができるようになります。笑っている花嫁の写真は美しいものですが、より広く写真を撮ることにより、例えば彼女が彼女のもとにやってきた飼い犬に向かって笑っているという、その『状況』まで撮ることができるのです。花嫁も、きっとその写真を見たときにまた同じように笑顔になれるはずです。

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Photo by Allef Vinicius

また、広角レンズで写真を撮ると、動いている人を撮影した際に写真の中に見ている人を含めることができます。ただ、そうして広く写真を撮ろうとすると、被写体が小さくなってしまうということもあります。そのため、思い切って被写体に近づく勇気も必要です。

ウェディングの場合、一度にシーン全体や会場の雰囲気を撮影することができるので、25~35mmほどのレンズがオススメです。ところで、12~24mmのような超広角レンズをお持ちなら、もっとクリエイティブな写真を撮ることもできます。そういった超広角レンズは写真にちょっとした歪みを加えることがありますが、それを逆手にとって、被写体に近づき、動き自体を写真におさめることもできるのです。

アクセサリー類:

予備のバッテリーやバッテリーチャージャーは充分すぎるほどに持っておきましょう。DSLRで撮影するなら、バッテリーの数はそれほど多くなくても大丈夫です。しかし、ミラーレスのカメラを使う場合にはバッテリーの数が多くなります。受付の間に充電できる場所があるなら、その際に充電しても良いでしょう。しかし、ウェディングの間にバッテリーが足りなくならないよう、予備のバッテリーを充分に備えておく方がベターです。

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Photo by Jakob Owens

また、メインのメモリーカードとバックアップ用のメモリーカードも重要です。大雑把な概算ですが、およそ100GBのストレージをそれぞれのカメラに持たせておけば、どれだけ写真を撮ってもおよそ足りなくなることはありません。また、ウェディングにおいては撮影場所や移動場所によって、ライティングのコンディションが全く異なることが予想されます。そのため、少なくともひとつ、カメラから独立したフラッシュと予備のバッテリーを持っておくことと良いでしょう。このとき、反射板のようなライトシェイパー、ディフューザーなども持っておくと、撮影環境により対応しやすくなるでしょう。

03. 自然な見た目の写真を撮る

計画を立てて必要な道具を揃えたなら、いよいよ本番に臨むときです。新郎新婦があらためて恋に落ちるその瞬間をとらえましょう。愛と幸せの空間を、自然な形で切り取るのです。

ただ、写真を撮られていることに気付くとぎこちなくなってしまったり不自然な表情になってしまったりする人も居ます。笑顔になりそうという人に常にカメラを向けるような真似はしない方が賢明でしょう。以下、自然な写真を撮るためのヒントを見ていきましょう。

リラックスして楽しそうな雰囲気を出す:

あなた自身がどういう気持ちや態度で居るかということは、被写体の心持ちにも大きな影響を与えます。できるだけ気分を軽くしてリラックスすることで、それが写真にも表れてくるでしょう。冗談を言ったり、被写体のアイデアに耳を傾けたり、レンズを通して見るとどんなに素晴らしい写真になりそうかといったことを口にしたりするのもナイスです。被写体の警戒心を解いて本当の感情を撮影しましょう。

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Photo by Douglas Desmazieres

常に身の回りのことに気を配る:

フォトグラフィというのは、創造性であり、技術であり、そして観察でもあります。ある表情、笑顔の瞬間や静かな涙、あるいはそうした瞬間をおさめたいという場合には、周囲を観察し、耳をそばだてましょう。ウェディング全体を通して、人々が何を話しているか、どういった様子か、といったことを観察するのです。その表情をよく見て、ボディランゲージを読み取りましょう。何かが起こりそうなときにはそれが事前に予兆として表れていることに、きっと気付くはずです。

必要に応じて被写体に指示を出す:

通常、ウェディングで写真を撮ろうと考えたとき、写真を撮られる側はモデルとして訓練を受けているわけでもなく、カメラの前に立つとぎこちなくなってしまうものです。せっかくの写真が自然な笑顔に見えないというような場合、敢えて特定のポーズをとってもらうようにすることで緊張を和らげることができる場合もあります。

恋人やグループで撮るのに良いポーズをいくつか提案できるようにストックしておくと、写真に写る人々に指示する際にきっと役立つでしょう。男性に良いポーズ、女性に良いポーズ、グループでするのに良いポーズなどを予め用意しておくことで、座らせたり立たせたり、より自然な形で写真を撮ることができるようになります。

ポーズを決めていた写真の間の写真:

ポーズを決めて撮っていた写真の間にハプニングがあることもあります。例えば何かが起こって、ポーズを決めていた人が笑ってしまったというような場合、その笑顔をおさめると良い写真を撮れることは間違いありません。

新郎新婦を撮影しているときに周囲に人が居るという場合には、常にその人たちを視界の隅でチェックしておきましょう。その中の誰かが新郎新婦にジョークを仕掛けたり、突然写真に入り込もうとしてきたりした場合、その瞬間を逃す手はありません。

04. ライティングや構成を考える

新郎新婦は自然な写真を撮りたいと思っているものですが、自然な写真を撮るのは写真家の腕に掛かっています。ロケーションや環境を考慮して、最高の写真を撮れるように配慮するのは大切なことです。

例えば、花嫁はウェディングのために朝早くからメイクアップなどの準備をするでしょう。しかしその一方で、ラウンジなどの照明の明るさなどについて気を回す余裕があるとは限りません。

あなたが現場に到着して、さて仕事をしようとカメラを構えたとき、椅子に座って自然に光を受けた花嫁の姿を見た際に、しかしその座っている椅子が欠けていたり、おもちゃが散らかっていたり、背後のソファに洗濯物があったりするかもしれません。また、座っている位置のために、メイクアップアーティストの動線に入りながらでなければ撮影できないということもあるかもしれません。こうしたちょっとした問題に気付いたら、写真を撮る前に椅子を替えてもらったり、少しだけ位置を移動してもらったりといったことをする必要があります。おもちゃも洗濯物も避けて良いかどうか尋ね、写真の被写体から注意が逸れてしまうようなものはフレーム内からできるだけ外しましょう。

ありのままを写した写真がすなわち良い写真ということではありません。少しだけ時間を取って当たりを片付けるだけで、素晴らしい写真を撮ることができるということもあるのです。

05. 一日を楽しむ

何よりも大切なのは、ウェディングというイベントに慣れすぎることなく、その素晴らしさを感じる心を失わないようにすることです。あらゆるディテールから刺激を受け、その特別な一日を楽しむようにしましょう。そして新郎新婦にとって最高の画を提供できるよう、常に誠心誠意努力するのです。

何もかもについて初めて見るような感動を忘れないようにすることで、新郎新婦にとっても特別な瞬間をとらえることがきっとできるようになります。そうした瞬間をおさめることができれば、新郎新婦も幸せですし、特別な一日の記録をあなたに安心して任せられると感じられることでしょう。

ウェディングというのは、写真家にとっても大変な一日です。通常、最初から最後までその場にいるスタッフということになりますし、その日の特別な瞬間をとらえるために予め計画を立てておく必要もあります。しかし、とてもやりがいのある仕事であることは間違いありません。あなたは、素敵な人々と出会い、特別で意味のある一日の一部となるという、滅多にない機会を得られる立場にもあるのです。家族が一同に介し、食べ物と飲み物が振る舞われ、誰もが未来にワクワクする。その全てを写真におさめるという特権を有しているのがあなたなのです。その特権を活かしましょう。そのためにここで紹介したようなヒントを役立てて、次のウェディングがあなたにとって少しでも楽しめるものになれば幸いです。

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