最終更新日 : 2026年6月16日
▼記事のまとめ
UGC(ユーザー生成コンテンツ)という言葉を耳にしたことはありますか?SNSやレビューサイトで見かける「実際のユーザーによる投稿」こそが、今や企業のマーケティングを大きく左右する要素となっています。
UGCは、ユーザーのリアルな声や体験を通じて、ブランドへの信頼感や共感を生み出す力があります。広告では届きにくくなっている現代の消費者にとって、“誰かのおすすめ”は商品選びの重要な判断材料です。
この記事では、以下の点をわかりやすく解説します。
※本記事で使用している画像は、全てCanva(キャンバ)で作成しています。
UGCとは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略称で、企業やブランドではなく、一般のユーザーが自ら制作・投稿したコンテンツのことを指します。
SNSの投稿、レビュー、ブログ記事、写真、動画、コメントなど、その形式は多岐にわたります。
企業が発信する広告とは異なり、UGCはユーザーの「リアルな体験や声」が反映されているため、近年では信頼性が高い情報源として注目されています。
たとえば、
など、ユーザーが自発的に発信するこれらすべてがUGCにあたります。
総務省「令和7年情報通信白書(新しいタブまたはウィンドウで開く)」では、SNSが消費行動に与える影響の大きさが報告されており、UGCの重要性が増していることが分かります。
UGCは形式も媒体も幅広く、多くのマーケティング施策で活用されています。ここでは代表的なUGCの種類をご紹介します。
| 種類 | 具体例 |
|---|---|
| SNS投稿 | Instagram、X、TikTokなどの写真・動画・体験談 |
| 商品レビュー・口コミ | Amazonや楽天、食べログ、Googleマップのレビューなど |
| ブログ記事 | 購入体験や使用感、比較検証を書いた個人ブログ |
| 動画コンテンツ | YouTubeやTikTokでのレビュー動画や開封動画 |
| コメント・掲示板 | Yahoo!知恵袋、5ちゃんねる、YouTubeコメントなど |
このように、UGCはあらゆるチャネルや形式で発生しており、ユーザーの「感情」や「体験」がダイレクトに伝わるマーケティング資源として活用されています。
「UGC」と似た言葉に「CGM(Consumer Generated Media)」がありますが、両者は用途と範囲が異なるため、混同しないようにしましょう。
簡単に言えば、UGC=「中身」、CGM=「場」と捉えると理解しやすくなります。
UGCはコンテンツ単体を指し、CGMはそれらが投稿されるメディアやプラットフォーム全体を指す用語です。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は近年、SNSやECを中心に爆発的に拡がりを見せています。企業が発信する広告やメッセージよりも、実際のユーザーによる投稿が「信頼できる情報源」として重視される時代になってきたからです。
では、なぜここまでUGCがマーケティングの現場で注目されているのでしょうか?ここからは、UGCが注目されるようになった理由を解説します。
近年、消費者は企業による一方的な広告よりも、第三者のリアルな意見や体験談を重視する傾向を強めています。
「広告は信用できない」「作られた情報ではなく、本音を知りたい」という心理がSNSやレビュー文化の広がりとともに浸透し、企業メッセージよりもUGCを信頼する層が増加しています。
実際に、米調査会社Nielsenの報告では、世界中の回答者の88%が、他のどのチャネルよりも知り合いからの推薦を信頼しているととのデータもあります(出典:Nielsen(新しいタブまたはウィンドウで開く))。
UGCはまさにその信頼される情報源として、企業のマーケティングにとって不可欠な存在になっているのです。
デジタルネイティブであるZ世代(1990年代後半〜2010年代生まれ)やミレニアル世代は、他者の体験や共感を重視する傾向が強く、UGCとの親和性が高い世代です。
この世代は「自分で情報を探し、自分の感覚で選ぶ」ことを重視しており、企業の宣伝よりも、友人やフォロワーが自然に発信した情報に共感し、影響を受けやすいとされています。
また、自らもSNSに投稿する文化が根付いているため、UGCの発信者であり、消費者でもあるという特徴があります。
企業がこの世代とつながるためには、ブランドが発信する情報よりも、ユーザーの声を巻き込んだコミュニケーションが求められています。
消費行動において、レビューやクチコミをチェックするのが当たり前になった現代では、「購入前に他人の評価を見る」という行動が広く定着しています。
Googleで商品を検索し、レビューを確認し、SNSで使用感を調べる。こうしたプロセスの中でUGCが果たす役割は大きく、UGCがあるかどうかが購買の決定要因になるケースも少なくありません。
特にECサイトでは、画像付きレビューや動画投稿が商品理解を助け、安心感を与えることで購買率を向上させる効果もあります。
従来の「企業が作る → 消費者が受け取る」という一方向型のマーケティングは、今や古くなりつつあります。代わって広がっているのが、ユーザーとブランドが一緒にコンテンツや価値を創り出す「共創型マーケティング(コ・クリエーション)」です。
UGCは、この共創の中心にある存在です。たとえば、ファンが投稿した写真をブランド公式がシェアしたり、ユーザーの体験をもとにキャンペーンを展開することで、企業とユーザーの間に双方向のつながりが生まれます。
こうした関係性は一時的なPRではなく、中長期的なブランドロイヤルティの構築にもつながるため、多くの企業が戦略的にUGCマーケティングの活用へとシフトしています。
UGCは「ユーザーの声」を起点とするコンテンツであるため、企業が一方的に発信する広告とは異なり、リアルで信頼性の高い情報として受け取られやすい特徴があります。ここでは、UGCをマーケティングに活かすことで得られる代表的な5つのメリットを、具体的な効果とあわせて解説します。
UGCをうまく活用することで、企業側が独自に広告素材を制作・配信する負担を減らすことができます。
たとえば、SNSでユーザーが投稿した写真や動画をリポストするだけでも、魅力的なコンテンツとして活用できるため、広告クリエイティブ制作の手間やコストを抑えることが可能です。
さらに、UGCを起点にしたキャンペーン(例:「#◯◯と一緒」などの投稿促進施策)を行えば、自社で広告を出さずとも、ユーザーが自発的にブランドを拡散してくれる状況をつくれます。これはまさに“低コストで高拡散力”という、理想的なマーケティングのかたちと言えるでしょう。
多くの消費者は、商品を購入する前に「口コミ・評判」や「使ってみた人の感想」を検索する傾向があります。UGCは、そうした検索行動の中で、比較検討の材料となり、購入を後押しする“説得力のある証拠”になります。
たとえば、
といった行動の中に、UGCが自然に入り込んでいるのです。このように、UGCは検索結果やSNS上に点在しながら、購買ジャーニー全体に影響を与えるタッチポイントとなります。
UGCを通してユーザーがブランド体験をシェアすることで、一方的な「売り手・買い手」の関係ではなく、共感・共創にもとづくつながりが生まれます。ユーザーが発信者になるという構図は、「自分もブランドの一部」と感じさせ、より深いファン化=ブランドロイヤルティの向上につながります。
また、企業がユーザー投稿を取り上げたり、フィードバックを返したりすることで、ブランドと顧客の距離感が縮まり、継続的な関係構築にも効果的です。このような“参加型”のマーケティングは、特にZ世代・ミレニアル世代の価値観と相性がよく、UGCの活用によって自然なファンコミュニティの形成も期待できます。
UGCは高い効果が期待できる一方で、使い方を誤ると法的トラブルやブランドイメージの低下につながるリスクもあります。ここでは、企業がUGCを活用する際に注意すべき主なポイントを解説します。
ユーザーが投稿した写真や動画を、企業が自社のWebサイトや広告、SNSなどで許可なく転載・利用することは、著作権や肖像権の侵害にあたる可能性があります。
たとえば、Instagramの投稿をスクリーンショットで引用したり、レビューサイトの画像を無断で使用したりする行為は、投稿者の権利を侵害する恐れがあります。
こうしたトラブルを避けるためには、二次利用の際に必ず投稿者から許可を得る、あるいは利用規約に同意を得た上で投稿してもらう仕組み(例:キャンペーン応募規約の設計)が必要です。
UGCは基本的にユーザーの自由な表現によるものです。そのため、企業にとって都合の良い内容ばかりとは限らず、時には不満やクレームを含む投稿が拡散し、炎上につながるケースもあります。特にSNSでは、否定的な口コミが短時間で拡散する可能性があり、企業対応の遅れや不誠実な返答がさらなるブランド毀損につながることも。
リスクを最小限に抑えるためには、以下のような対応策を事前に整えておくことが重要です。
UGCを活用する際、企業が介入しているにもかかわらず、その事実を明示しない場合は「ステルスマーケティング(ステマ)」と見なされる可能性があります。
これは消費者を欺く行為として、消費者庁や業界団体からも厳しく指摘されるようになってきています。たとえば、実際は企業から報酬を受けた投稿であるにもかかわらず、「あたかも一般ユーザーの自発的投稿」であるように見せると、広告主・インフルエンサー双方が信頼を損なう結果に。
明確な対策として、下記のことが求められます。
UGCを企業が二次利用する場合、「どこまで使ってよいのか」「何に使うのか」を投稿者に明確に伝えることが大前提です。たとえば「Instagram投稿を広告に使いたい」と考えた際、SNS上のDMだけで許可を得たつもりになっていると、法的根拠が不十分な場合があります。その結果、後に投稿者からクレームが入ったり、トラブルに発展する可能性も。
投稿許可・利用範囲の明確化におすすめの方法は以下の通りです。
UGCを活用する上で、透明性を保つことが、投稿者との信頼関係の維持にもつながります。
UGCはあらゆる業種・規模の企業に活用されており、その手法や目的は多様化しています。ここでは、実際の企業がどのようにUGCを取り入れているのか、代表的な4つのシーンに分けてご紹介します。
SNSはUGCの代表的な発信源であり、企業がもっとも取り組みやすい活用チャネルのひとつです。たとえばアパレルやコスメブランドでは、ユーザーが投稿した商品着用写真を公式アカウントがリポストすることで、リアルな使用シーンの可視化とファンとのつながり強化を実現しています。
◼︎具体例
こうしたUGCの活用は、宣伝色を抑えながらもブランドイメージを形成できる点が魅力です。
ECサイトでは、レビューや星評価、写真付きの口コミがUGCとして非常に重要な役割を果たします。 購入前の検討段階で、多くのユーザーが「他の人の体験談」を参考にしており、信頼性のある口コミが購買率の向上につながるのです。
◼︎具体例
ユーザーからの投稿を促進したい場合、ハッシュタグ付きの投稿キャンペーンやコンテスト型のUGC施策が効果的です。参加のハードルが低く、拡散性が高いのが特徴で、「みんなで投稿する文化」を醸成できます。
◼︎具体例
デザインツールのCanvaは、「#Canvaでおうちハロウィンデザイン投稿コンテスト」を開催。Canvaを使ってデザインを楽しむきっかけを提供すると同時に、ハッシュタグによる拡散でブランドの認知向上にもつなげる施策です。結果として、1ヶ月で330件以上の投稿が集まりました。
こうした取り組みは、自然な形でUGCコンテンツを量産しながらブランドの話題性を高める効果があります。
UGCはオンラインにとどまらず、店舗やイベント空間での活用にも広がっています。実際のユーザーの声や投稿をPOPに書いて店頭に掲示したり、イベントブースにSNS投稿をリアルタイム表示したりすることで、リアリティと臨場感を演出できます。
◼︎具体例
ライブイベントやフェスでは、「#◯◯フェス」のタグ投稿をモニターに表示し、参加者同士の共感とつながりを生む仕組みにする。
このように、オフラインでもUGCは“共感の接点”を広げるツールとして活用されています。
UGCはユーザーが自発的に生み出すコンテンツですが、企業としてもその発生を促進しやすい環境を整えることで、ブランドとのつながりを深め、効果的なSNSマーケティングにつなげることができます。
特に、企業の公式SNS運用に使えて、ブランドイメージの一貫性を保ちながら発信できる「Canva(キャンバ)」はおすすめツール。
Canvaを使えば、プロのデザイナーでなくても、SNS投稿(新しいタブまたはウィンドウで開く)やキャンペーン広告(新しいタブまたはウィンドウで開く)などを簡単に作成できるため、企業の情報発信の質と頻度を同時に高めることができます。
Canva(キャンバ)は、誰でも簡単にプロ品質のデザインを作成できる無料で使えるオンラインデザインツールです。Webブラウザやスマホアプリからアクセスでき、画像や動画、スライド資料、バナー、SNS投稿など、さまざまなデザインをテンプレートを使って直感的に作成できます。
特に、以下のような点で多くの企業やSNS担当者に支持されています。
Canvaを活用すれば、企業のSNS担当者が日々のインスタ投稿を簡単に量産できるだけでなく、一貫性あるデザインでブランドイメージの強化にもつながります。
Canvaには、SNS投稿向けに作られたUGC風テンプレートが多数用意されています。そのまま使っても、アレンジしてもOKです。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、今や企業のマーケティングにおいて欠かせない要素のひとつとなっています。ユーザーのリアルな声や体験は、広告では届きにくい「共感」や「信頼」を生み出し、ブランドとの長期的な関係構築=ファン化へとつながります。そして、UGCの活用をスムーズに始めるためには、デザインやコンテンツ制作のハードルを下げるツール選びが重要になります。
Canva(キャンバ)を使えば、誰でも手軽にブランドの世界観を保ったデザインを制作できるだけでなく、ユーザー参加型キャンペーンやUGC促進にも役立ちます。 UGCを味方につける一歩として、まずはCanvaでテンプレートを作成してみてはいかがでしょうか?
UGCは、実際に商品やサービスを利用したユーザーが発信する「リアルな体験」に基づいているため、広告よりも自然で説得力のある情報として受け取られやすい特徴があります。特に、SNSやレビューサイトでのUGCは、企業の意図が入らない分、第三者の視点として信頼性が高く評価される傾向があります。
Instagramでは、以下のような方法でUGCを効果的に活用できます。
たとえば、「#〇〇のある暮らし」や「#〇〇使ってみた」といったハッシュタグを設けることで、日常に溶け込む自然な形で投稿を促進し、ブランドの信頼性や共感度を高めることができます。
UGCは、広告やオウンドメディアでは届けきれない「第三者の声」を通じて、ブランドへの信頼構築・認知拡大・購買促進を担う重要な要素です。特に以下のような場面で効果的です。
また、UGCは継続的に蓄積されていくため、“資産としてのマーケティングコンテンツ”にもなります。
はい、Canvaは無料で利用可能です(一部のテンプレートや素材は有料プラン「Canvaプロ(新しいタブまたはウィンドウで開く)」の対象となります)。 無料プランでもSNS投稿やチラシ、バナー、動画など多くのテンプレートを利用でき、企業や個人が簡単にクオリティの高いコンテンツを作成することが可能です。
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