インフォグラフィックとは、あるテーマに関するさまざまな情報や調査データをもとに、情報を整理して見やすく整えた画像を作成する手法のこととです。多くの情報を視覚的にまとめあげる過程で、文字やイラストなどを効果的にデザイン・レイアウトする必要があります。
インフォグラフィックを完成度の高いものに仕上げるには、高度なデザイン技術と、提示された情報を深く読み込んで何を強調するかを見抜ける洞察力・分析力が必要です。簡単にできるものではありませんが、ある程度完成したテンプレートがあれば、そのテンプレートに当てはめて見やすいデザインにまとめあげることは可能です。
インフォグラフィックは何のために作るのか、作成することでどういうメリットがあるかについてご紹介します。
インフォグラフィックを作成するもっとも大きなメリットは、多くの情報を一瞬で視覚的に伝えられる、という点です。文字資料としてだけ紹介されると、文字を読み込む必要があるため時間がかかり、正確に伝わったかどうかも確認できません。
文字の情報を視覚的に表現することで、簡単にその内容の重要なポイントと具体的な数値の両方を伝えられる点は、他にはないインフォグラフィックのメリットです。
また、情報の中でも特に伝えたい部分はアクセントカラーや大きなフォントを用いて目立たせます。重要でない部分は、小さい文字にしたり思い切って省略したりして情報の取捨選択後に最終的なデザインにします。この結果、見る側としても何がポイントなのかを瞬時に理解できる資料に仕上げられる点も、インフォグラフィックの魅力です。
人間は文字を読んでイメージするよりも、視覚的に画像として取り入れ方が、印象に残りやすいという特性があります。インフォグラフィックは、情報を画像で瞬時に伝える手段として、非常に優れた手法です。
ここからは、インフォグラフィックの作成方法を順番に説明します。
大まかに説明すると、まずはインフォグラフィックを構成する要素となる情報収集をしっかり行い、何を強調し、どういうデザインで魅せるのかというデザイン設計を綿密に行います。
情報を整理できていないうちからデザインしても、結局何を強調したいのかが分からない、ぼんやりしたインフォグラフィックになりかねません。描くのは最後の仕上げであり、インフォグラフィックを作成する肝は情報の分析と構成検討にある、と考えてください。
情報を整理して何を強調したいかを決めたら、特定の情報はフォントサイズや柄そのもののサイズを大きくするなどして目立たせる、などといった構成検討を進めましょう。情報を整理して全体レイアウトを決めてから、描くパーツのデザインを始めます。
全体コンセプトから始まって、大きな部分をどんどん決めていき、最後にパーツをデザインするという手順を踏みましょう。この流れで制作を進めることで、伝えたいことがはっきり伝わる画像に仕上げることができます。
Canvaのテンプレートを駆使すれば、難しいインフォグラフィックも簡単に作成できます。Canvaでインフォグラフィックを作成する際のポイントをご紹介しますので、ぜひ活用して次回の設計にお役立てください。
・インフォグラフィックに使える無料テンプレートが豊富
・伝えたいイメージに近いフォントやレイアウトをテンプレートを参考に決められる
・パーツも既成の物が流用できる
Canvaの強みは、何といっても豊富なテンプレートがある点です。インフォグラフィックは、テーマや構成、レイアウトを考えることがとても重要とお伝えしてきましたが、デザインを一から作るのはかなり大変。そのデザイン部分をCanvaに用意されているデザインテンプレートで補うことで、制作時間をかなり短縮できます。
テンプレートをいろいろ参考にして何の情報を詳しくするかを検討したら、Canvaでインフォグラフィックを作成しましょう。
視覚的に情報が整理・分析・理解できるインフォグラフィックは、今後もますます必要とされる技術です。経験を積んでインフォグラフィック制作の技術を身に付け、今後のキャリアアップにお役立てください。
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