新郎新婦のおもてなしの気持ちを込めて、ふたりらしさが反映された手作りのモノを取り入れる「オリジナルウェディング」が最近のトレンドです。そして、大切なゲストに送る結婚式の招待状は、パーティーの第一印象を決める大切なアイテムの一つ。業者や結婚式場に発注するものと思われがちですが、持ち込み可能な会場も多くあります(別途料金が発生する場合あり)。では、招待状を自分たちで手作りする場合、どうやって作ればいいの?そんな時に役立つのが、簡単な操作でデザインを作成できるサービスです。すでにデザインされたテンプレートをアレンジするだけなので、完成度の高い招待状を作ることができます。
今記事では、結婚式の招待状を手作りするのに必要なものから作成方法まで、デザイン作成ツール「Canva(キャンバ)」を使って詳しく紹介していきます。二人だけのオリジナリティ溢れる招待状を作って、ゲストのみなさんを驚かせてみませんか?
招待状づくりを始める際、何から取り掛かれば良いかわからない!そんな方も多いはずです。まずは、事前準備に必要な「同封するアイテム」と「作成から発送までのスケジュール」についてご紹介します。
招待状のマストアイテム、基本は3つ!
その他、同封した方がいいアイテムは下記の通りです。状況に応じて変わりますが、情報が多すぎてゲストを迷わせることがないよう、必要最低限にするのがベスト。
また、招待状は文面に「忌み語を避ける」「句読点は使用しない」等、独自のマナーがあるので、失礼がないよう何度もよく確認をしましょう。担当ウェディングプランナーがいる場合は、印刷前にチェックしてもらう事をおすすめします。 確認が済んだら、返信用はがきと封筒へ慶事用切手(郵便局で購入可能)を貼り投函します。
【結婚式4ヶ月前】ゲストのリストアップ、住所録作成、手作り or オーダー決定
【結婚式4~3.5ヶ月前】デザイン決定 or デザイン作成、差出人と文面を決める
【結婚式3.5~3ヶ月前】下刷り校正・印刷、完成品の受け取り
【結婚式3~2.5ヶ月前】宛名書き、切手購入、封入、投函
招待状は時間に余裕を持って作成・発送し、ゲストが参加の予定を立てやすい日程にお手元へ届けられるよう配慮しましょう。
招待状を手作りして郵送する際、費用の面も気になるところ。「人数」「サイズ」「重さ」などによって料金は様々ですが、今回は、Canvaで「招待状本状」「返信用はがき」の2アイテムを作成~印刷まで行なった場合の料金を掲載しています。Canvaは基本的にデザインは無料で作れますが(一部有料素材有り)、そのまま印刷を注文する場合に料金が発生します。比較するため、「式場または提携の業者へ依頼の場合」の推定金額も掲載しています。
【Canvaで25部印刷した場合】※Canvaの最少注文可能数が25部
約8,400円~8,650円
内訳:カード印刷代(封筒25個も含む)+切手代(封筒用+返信はがき用)
※Canva印刷代2アイテム合計約4,725円( 45ドル)1ドル=105円で計算
※サイズは【A6サイズ(14.8cm×10.5cm)】【両面印刷】、印刷オプション【上質紙】【コーティングなし】を選択しました。「印刷サイズ」「用紙の種類」「紙の仕上げ方法」を変更すると、金額は多少変動します。
※Canvaで注文できる封筒は1種類のみです。封筒選びもこだわりたい方は、ご自身で別途ご購入ください。
【式場または提携の業者へ依頼の場合】 ※上記と同じ25部作成した場合と推定
約16,175円~18,925円
内訳:招待状セットの代金(1セット500~600円)+切手代(封筒用+返信はがき用)
※別途、筆耕料(150~300円)が必要な会場あり(引用:内訳データはゼクシィより)
Canvaでデザイン・印刷をすることで、費用を半額~1/3程に抑えられるのはとても魅力的ですね!招待状作成に必要な経費は結婚式場の形態、結婚式場がある地域によっても差があります。より正確に比較検討したい場合は、利用する会場で早めに見積もりを出してもらいましょう。会場により持込料が発生する場合があるので、その部分も忘れず確認してください。
「手作りでおしゃれに作るのは難しそう…」とデザイン性をあきらめてしまっていませんか?「Canva」は無料で使えるおしゃれな結婚式用テンプレートが豊富にあり、自由にカスタマイズも可能です。 招待状を郵送する際は、「招待状本状」と一緒に、出欠確認用の「返信用はがき」も必要です。2つのアイテムを統一感あるデザインに仕上げるとオシャレ度が増すので、同じテイストのデザインで作成するのがオススメ! 日本のポストカードサイズに対応した「結婚式の返信用はがき=RSVP Postcard」からデザインを探しましょう。
対応デバイス:PCブラウザ、iPhone、iPad、Android
操作画面:日本語
デザイン:デザインテンプレート60,000点以上(有料あり)/フォント100種類以上 (有料あり)/写真やイラスト300万点以上(無料あり)
日本語フォント:対応 100種類以上
Canvaはアカウントがあれば、PCやスマホアプリのどちらからもログインができ、作成したデザインを編集することができます。PCで作ったデザインも、移動中や出先の合間時間で簡単に修正可能!
Canvaでアカウントを作成したら、ホーム画面の検索窓へ「RSVP Postcard」と入力。表示されたテンプレートの中から好みのデザインを選択すると、編集画面が開きます。 検索結果の中には、ウェディング用以外のデザインが表示される場合がありますが、気に入ったテンプレートがあればジャンルを問わず活用してみてください。
日本向けの招待状にアレンジしよう
気に入ったテンプレートを見つけたら制作を始めましょう。しかし、Canvaは英語のテンプレートが多く、内容が海外向けに作られています。日本の結婚式は独自のルールがあるため、それに合わせた以下の内容に変更しましょう。
<招待状>
【左】招待状おもて面
以下を記入します。
テンプレートに使われている色・素材・フォントをそのまま利用しました。
【右】招待状うら面 ※新郎新婦主体の場合
今回は「新郎新婦主体の挨拶文」を例に紹介しています。この他に「新郎新婦主体で両親と連名の挨拶文」「両親主体の挨拶文」「両親主体で両親と連名の挨拶文」の場合があり、それぞれ文章が異なります。事前に主催者と、両親と連名での挨拶が必要かどうかを確認し、適切な内容で作成してください。
<返信用はがき>
【左】返信用はがき表面
※会場にもよりますが、着座形式で食事を提供する場合はアレルギー食材を気遣う一文を。メッセージ・メモ欄をつくる場合もあります。 全て英語表記にせず、日本語の補足をさりげなく組み込むと、デザイン性を損なわず読み手にも親切です。
【右】返信先はがき裏面
返信用はがきは、招待状との統一感を出しつつ控えめな印象になるよう、ゴールドの枠線は消して、フラワーモチーフを少な目に配置しました。
デザイン決定の際、テンプレートを数多く見ると迷ってしまう場合もありますが、式の準備を進める段階で思い描いている「イメージ」「テーマカラー」などに沿ってデザインを選んでいくと、式全体の統一感に繋がります。 結婚式で使用されることが多い6つのテーマ別に、日本向けにアレンジしたおすすめのデザインテンプレートをご紹介します。
明るい色のフラワーモチーフとゴールドのラインが華やかなデザイン。優しい曲線のフォントとの組合せで、定番のエレガント感を出しつつ垢抜けた印象に。
フレッシュ感たっぷりのリーフ模様は、人気の「ナチュラルウェディング」向きデザイン。ガーデンパーティーや自然溢れるロケーションでのリゾート婚の方にもおすすめです。
おしゃれ花嫁さん注目の、人気のヴィンテージドレスを着る人も増えています。ウェディングドレスの印象にペーパーアイテムを揃えて作成すると、より世界観が深まります。
都会的で洗練された雰囲気のパーティーを目指す主役のお二人におすすめです。結婚式用のテンプレートではありませんが、上手く活用しオシャレな友人たちの好奇心を刺激してみては?
歴史の趣を感じるこだわりの会場選び「クラシカルウェディング」も人気のテーマの一つです。ゲストの方々を非日常空間へいざなう招待状も、シンプルな大人の装いで。
「Something blue」は、昔からヨーロッパに伝わる言い伝え「サムシングフォー(Something four)」という結婚式に取り入れると良いとされている、4つのアイテムの中の一つです。招待状へ取り入れてゲストの方にもテーマカラーを意識してもらいましょう。
基本はたったの3ステップで完成!
それでは、実際に「フローラル」のテンプレートを使用して、アレンジする方法から印刷までの流れを手順を追って解説していきます。
開封後の第一印象は「充分な厚みのある用紙に綺麗に印刷されている」満足いくクオリティでした。また、印刷の際あわせて注文した封筒は、ある程度の厚みがあり、色味は少し生成りがかっているのでウェディング用としも活用しやすい素材に感じます。 今回は「招待状」と「返信用はがき」2アイテムの印刷でしたので、印刷注文の手続きは2回行い、2つに分け梱包された状態で受け取りました。 「返信用はがき」はゲストの方に記入していただくものですので、用紙の仕上げは「マット仕上げ」または「コーティングなし」を選択すると問題なく手書きが可能です。
Canvaでは招待状以外にも、付箋、メニュー表、席札、プログラム…など、ウェディングシーンに活用できるペーパーアイテムのテンプレートが豊富に用意されています。結婚報告など式当日を迎える前の段階から、式後の御礼や引越し・出産の報告に至るまで、ライフステージごとの手作りアイテムをトータルプロデュースをすることも可能です。 今回「RSVP Postcard」として紹介したテンプレートの中には、お揃いのデザインで「席次表」「メニュー表」「告知Facebook投稿用」「お礼状」へ展開されているものもあります。
(例)「フローラル」 タイトル:「Purple and Pink Flower Geometric Floral Wedding」
【左】席次表、【中央】メニュー表、【右上】告知Facebook投稿用、【右下】お礼状
結婚式のアイテム全体を可能な限り手作りしてみたい!という方は、テンプレートのタイトルをCanvaホーム画面の検索窓へ直接入力し、どのようなバリエーションがあるかチェックしてみてください。 ※テンプレートの種類によっては日本の規定と異なるサイズもあります。テンプレート使用時は事前に編集画面左上に表示の「ファイル」よりデザインサイズをご確認ください。
今回は結婚式の招待状作成についてご紹介しました。手作りキットを利用する方法もありますが、デザインツールCanvaを使えば「オリジナル招待状は意外と簡単に手作りできる!」そう感じてくださった方も多いのではないかと思います。Canvaのテンプレートを上手く活用して、お二人らしい世界観を表現したり、ゲストの皆さんがあっと驚く、個性的でオシャレな結婚式を作り上げていただけたら嬉しいです。新郎新婦のみなさまの思い出に残る素晴らしい一日を迎えられますように!
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※2020年3月19日現在の情報です