写真映えするポーズをしっかり決めよう!ー被写体の最高の瞬間を撮影する方法ー

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人物の写真やファッション写真の撮影において、被写体にポーズをとらせることは写真の構図と同じぐらい重要なことです。あなたの美意識だけではなく、プロ意識のレベルを写し出すため、ポーズを学ぶことはとても重要です。

しかし、プロのモデルは除外するとして、多くの人はカメラを向けられると怯えてしまい、引きつった笑顔、ガチガチに緊張して固まってしまったかのような、自然とは程遠いポーズをとり、生彩を欠いた写真になってしまいます。写真撮影の現場における適切なポーズの指示の仕方・方法を学ぶことで、その場に適した指示ができるようになるだけでなく、あなたの写真にもより自信がもてるようになるでしょう。

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Photo by Ivan Dodig

このコラムで学ぶ9個の簡単なステップに従って練習を積み重ねることで、ポージングを習得できるようになります。得たノウハウから、あなたの写真の被写体に自然なポージングを指示できるようになるはずです。

01.被写体のことを知る

写真撮影は、ただ単にカメラを使うといった技術的な側面を学ぶだけでは十分とは言い切れません。特にファッションや人物の写真といったきれいな写真を撮るためには、コミュニケーション力も必要です。

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Photo by Ke Atlas

ソワソワと落ち着きがない被写体の写真をあなたは撮りたいですか?(多くの人は知らない人からカメラを向けられた場合、不快感を感じるものです)そのような場合は、すぐに写真撮影を始めない方が良いでしょう。その理由は、あなたの写真構成がどれほど良いものだとしても、全体としてはあまり良い写真が撮れないからです。写真撮影を始める時は、被写体に話しかけることで、彼らの心を開かせ、居心地の良さを感じさせることに先ずは徹しましょう。

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Photo by Atikh Bana

あなたが被写体についてあまりよく知らない場合、撮影する前に彼らの嗜好を知ることが必要です。音楽や映画といった分野の中から好きなものの共通点を見つけてみると良いでしょう。 そこから、彼らの個性を学ぶのです。写真撮影で彼らがはしゃいでいるのか真剣なのかにかかわらず、個々の嗜好を利用して本当の気持ちや感情を写真に収めましょう。

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Photo by Clem Onojeghuo

02.ひらめきが得られそうな写真をお気に入り登録する

あなたの被写体にとってもらいたい、さまざまなポーズの写真を保存しておくと良いでしょう。そうすることで、特にカメラを向けられることにあまり慣れていない人の撮影をする際に、簡単に同じようなポーズをとってもらえます。

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Photo by Erik Lucatero

これは保存した写真を見せることで、あなたがどのようなポーズを望んでいるのか被写体が考える必要性がなくなるからです。それだけではなく、ただ単にポーズの指示を抽象的に聞くのではなく、実際に具体的な例を見ることで多くの人があなたのコンセプトを理解しやすくなるのです。

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Photo by Allef Vinicius

しかし、他の写真家が撮った写真のイメージを正確にコピーしようと躍起になってはいけません。写真を保存することの主な目的はポーズをコピーすることではなく、インスピレーションを得るために使用すること。他の写真家の撮った写真を様々な視点からじっくりと見ることで、あなたのスタイルと撮影方法を形作るアイデアの1つになります。最終的には、あなた自身のクリエイティブな素質や直感を信じて、独自のポーズを作る必要があります。

03.最高のボディアングルを見つける

被写体から過度な緊張感がなくなり心地良さそうにしているのであれば、彼らに指示を出すプロセスに進んで良いでしょう。連続して写真を撮る前に、背筋をしっかりと伸ばして立ち、猫背にならないように注意をしておきましょう。また、被写体がターンする時は、左右どちらかの肩で体の軸を作り、その軸をずらさないように体の向きを変えるクセをつけておきましょう。体の軸がカメラの正面になっていることの確認も忘れないように。このように体に角度をつけていくことで、よりスリムな輪郭を作り、体がもつ自然な特徴を強調することができるのです。

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Photo by Veronika Balasyuk

被写体が男性の場合、腕と脚でシャープな角度を作り、力強く見せることができます。より自然な雰囲気を作るには、ポケットに手を入れたり、ボトムの縁に手をかけたりして肩と腕がリラックスした状態にしましょう。

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Photo by Greg Raines

女性の被写体では、滑らかな輪郭を見せるために手足で柔らかな曲線を作ることが好ましいです。腕とウエストの間に空間を作ることで、被写体の体のラインに焦点を当てましょう。また、ほんの少し胸を前方に突き出すように指示することで、女性の特徴を強調することができます。

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Photo by Kaci Baum

04.顔の特徴を強調すること

体全体のバランスをとるためには、頭部と胴体がしっかりと連動している必要があります。しかし、自分の首から下のポーズに集中し過ぎて、頭のポーズにまで気が回っていないことが時々あるものです。ですので、被写体への定期的な指示出しが重要です。

誰の顔でも長所を強調できる角度があります。それは「顎(あご)」を利用すること。顎を少しだけ上方に上げ、ほんの少し顔を左右どちらかの方向に向けます。顔を引いてしまうと大体の場合は「二重あご」になってしまいます。加えて、真正面から被写体の顔をカメラに収めようとすると、凹凸(おうとつ)が分かりにくい平らな顔になってしまいます。

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Photo by Dmitriy Ilkevich

また、どの角度がより良く被写体を写し出すかを確認するために、顔の右左両方から写真を撮りましょう。人の顔は完全な左右対称ではないので、片側からの写真がもう片側の写真よりもきれい見えることが往々にしてあります。

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Photo by Dmitriy Ilkevich

写真にムードを作り出すために、被写体の目にも活躍してもらいましょう。例えば、被写体が物思いにふけているように見せたいのであれば、遠くを見るように指示しましょう。被写体をもっと魅力的に見せたい場合は、近くにある何かを見つめるように指示しましょう。これの良い実践例の1つが、カメラを見るように被写体に指示することです。ここで重要なのは、レンズからは視線を外すこと。写真を見る人を被写体がまっすぐに見つめているような印象を加えたい場合は、カメラのレンズを見るように指示すると良いでしょう。

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Photo by Dmitriy Ilkevich

05.自然な笑顔を待つこと

わざとらしい作り笑顔では緊張感が漂う写真になってしまいます。あなたがシャッターを切る時には、被写体の自然な笑顔を見たいですよね。しかし、特に写真のモデルになった経験が少ない被写体にとって、自然な笑顔を作ることは非常に難しい注文になってしまいます。

彼らがカメラの前で落ち着かないそぶりを見せたときはどうすれば良いでしょう?そのようなときは、少しだけ目を閉じるように指示しましょう。そうすることで、もう一度彼らの集中力を高め、カメラの存在を忘れさせることができます。しばらく経った後、ゆっくりと目を開いて笑顔になるよう指示してみましょう。

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Photo by Allef Vinicius

また、彼らが自然と笑顔になるような状況をあなたが作り出してみましょう。例えば、あなたが彼らと顔見知りの場合、楽しくて幸せな共通の思い出話をしてみましょう。反対に顔見知りでない場合は、1つか2つのジョークを言ってみても良いでしょう。ユーモアを投げかけてみることで、あなたのことを大らかな人だと思ってくれ、リラックスしやすくなります。彼らの自然な反応を逃さないために、いつでもシャッターをきれる準備はしておきましょう。

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Photo by Vinicius Amano

彼らの笑顔がまだ不自然に見える場合、舌で口蓋(口腔内の上の固い部分)に触れるように指示してみましょう。そうすることで、笑顔を作る際に必要な顔の筋肉を引き締めることができるので、より「本物」らしい笑顔を作ることができるのです。

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Photo by Autumn Goodman

笑顔のまま長い時間過ごしていると笑顔を作る表情筋が疲れてしまいます。その結果、歪んだ笑顔になってしまうことも。撮影準備が整った時にだけ笑顔になるように被写体に指示するように心がけましょう。

06.隠し撮りをしてみる

あなたの被写体が自然なポージングをしていないと感じた場合、ポーズの代わりに、ごく普通の行動をしている彼らの隠し撮り写真を撮ってみましょう。

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Photo by Seth Macey

これは、ただ自然にふるまうだけです。また、あなたが友だちと過ごしている時にいつもしている行動をすれば良いのです。カメラを手に持ち、被写体に休憩がてらコーヒーを飲みに行こうと誘ったり、近所を自転車で走ってみようなどと誘ったりすると良いでしょう。まずは会話をし、互いに楽しい時間を過ごし、しばらくして彼らが自然、かつ目を引く行動を取った時にさりげなく写真を撮りましょう。

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Photo by Avi Richards

厳密に言うと、あなたが写真撮影のためにこのようなことをしたとしても、被写体は会話などに夢中になることでカメラの存在を忘れてしまうのです。

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Photo by Greg Kantra

このテクニックは、コーヒーブレイクや自転車で近所の散歩をすることだけに限られません。さまざまなシチュエーションでこの方法を試すことができます。公園を歩いてみたり、プールの傍で他愛ない話をしたりしても良いでしょう。あなたが常に被写体に注意を払っていれば、素敵な写真を撮る機会はたくさんあるのです。

07.ロールプレイングをしてみる

隠し撮り以外で、ワクワクするような写真を簡単に撮影できる方法があります。その1つが「ロールプレイング」です。初めのうちは滑稽に見えるかもしれませんが、被写体にあなたとは別のシナリオを想像させてみることで、彼らの本当の気持ちや感情を表現させることができるのです。

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Photo by Sam Burriss

被写体に、目に見えない架空の友だちと話すように指示したり、好きな映画のワンシーンを演じたりするよう指示してみましょう。The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)のマリアを演じたJulie Andrewsのように歌を歌いながらクルクルと回ってみたり、The Seven Year Itch(邦題:七年目の浮気)のMarilyn Monroeのように誘惑的になってみたり。目で見て分かるような基準を被写体に指し示すことで、あなたが撮影に何を欲しているのか正しく理解してもらいやすくなります。これは覚えておきましょう。

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Photo by Ariel Lustre

ロールプレイングをすることで被写体が打ち解けて話をしてくれたり、ただ単に写真撮影を楽しんだりすることにも役立ちます。微動だにせず立ったままでいたり、慣れていないけれど写真ではお決まりのポーズをとることに敢えて挑戦したりする必要はないですからね。他の誰かを演じることで見える、彼らが作り出すさまざまな表情にあなたもきっと驚くことでしょう。

08.ダイナミックな写真を撮る

『写真は「枠にはまり過ぎだ」』という誰かの言葉を耳にしたことがありますか?被写体の動きを写真に収めることは「枠にはまっていない」というメッセージになります。動きのないポーズを繰り返すことで、しばらく経つと退屈になってきますよね。ですので、次の写真の構成とピッタリ合うのであれば、動きのある写真を撮ってみましょう。

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Photo by Oliver Shou

被写体に踊ってもらったり、飛び回ってもらったり、髪をさっと手で払ってもらったり、自由に走ってもらったり。彼らの周囲の空間を自由に使ってもらいましょう。これらを試すことで、あなたの被写体の緊張が解け、むしろ見る人を惹きつけるような写真を撮ることができます。ただし、この方法で注意することが1つ。意図する場合を除き、アクションの途中で髪などで顔が隠れている写真、あるいは顔がカメラではない方向を向いている写真がないか、そのチェックを忘れずにしましょう。

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Photo by Sam Burriss

あなたのカメラをバーストモード(連写をし、1つのデータとして保存すること)に設定することで、被写体が動いている間の様々な表情を逃すことなく、また、あなたが「これだ!」と思う写真が撮影できるまで、被写体に自由に動き続けてもらうことができます。

09.身の周りのものを使う

あなたの周囲をザッと見渡し、あなたの被写体が自然なポーズをとるために利用できそうなものを探してみましょう。例えば、彼らをベンチに座らせたり、テーブルにもたれかからせたり。彼らの気持ちをくつろがせ、脚や腕を自由に曲げてもらいましょう。このようなことで緊張が緩和し、より自然な写真を撮ることができるのです。

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Photo by Brooke Cagle

別の効果的な撮影戦略も併せてご紹介します。それは「あなたの周囲にあるものを使用して、視覚的なストーリーを作り出すこと」。 丘を駆け下りる、あるいは森の中で迷子になっているように見える被写体を連写し、その写真からストーリーを作るということです。プロットを使用してストーリーを見せる必要はありません。写真を見る人に「次に何が起こるのか」といった、もっと知りたいという欲求を抱かせる手掛かりを与えるだけで十分です。

 

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Photo by Allef Vinicius

また、周囲のものを使用して写真の構図をより良くすることもできます。例えば、ドアの鍵穴、窓、木の枝といった、あなたの被写体を引き立てるフレームとして使えそうなものを探してみましょう。その中央に被写体を立たせたり、片側にもたれかかるようにしてみたりしても良いでしょう。

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Photo by Caju Gomes

10.写真の雰囲気にふさわしい照明を探す

被写体を写真映えさせる、別の重要な要素が「照明」です。照明を利用することで、細部や写真のテクスチャを調整することができ、また、写真の雰囲気を整えてくれます。

写真は「golden hour(ゴールデン・アワー)」の間に撮影しましょう。ゴールデン・アワーは、日の出前もしくは日没後のほんの短い時間帯のこと。写真撮影には理想的な柔らかいオレンジ色の太陽の光が見ることができます。

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Photo by Emil Jarfelt

1日の中でも特にこのゴールデン・アワーに人物の写真を撮ることで何が美しいのかというと、それは、温かなオレンジ色の光が肌をキラキラと輝くように見せてくれること。加えて、あなたの写真の細部を強調する適量のコントラストも自然に与えてくれます。

一方で、どんよりと曇った日に外に出て写真を撮ることに躊躇いを覚えないでください。実際に経験してみないと分からないかもしれませんが、曇りの日に写真撮影をすることは、大きなスタジオで写真撮影をするようなものです。空を覆う雲は柔らかく均一な露出量を作るために光を分散する大きなソフトボックス(写真撮影に必要な光量を与えてくれる機材のこと)だと思うようにしましょう。

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Photo by Maxim VDN

その一方で、屋内で撮影をする時は、ドラマティックな人物の写真を撮るために、窓から差し込む光を「スタジオライト」として使用しても良いでしょう。十分な環境光が差し込んでいる場合、その窓の隣にあなたの被写体を立たせてポーズをとってもらいましょう。カーテンがある場合は、カーテンを使用し光を拡散させ、被写体に柔らかい光を当てることもできるのです。

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Photo by Beth Solano

あなたが思い描くポーズを被写体にとらせるコツを習得することは、簡単なことではありません。大事なことは、常に写真を撮りスキルを磨くこと。簡単に言ってしまうと、被写体にポーズを指示することは、あなたにとって2番目に大事なスキルです。しかし、どれほどあなたが良い写真を撮れるようになっても、あなたの被写体になってくれる人たちの個性を輝かせることを忘れないでください。あなたがこの大事なことを忘れずにいれば、そのご褒美として、あなたとあなたの被写体の双方が思わず見惚れてしまうほど魅力的な写真を撮ることができるはずです。もっと多くのインスピレーションが必要な場合は、Canvaの画像ライブラリを参照してみてください。