小規模事業でも実践できる、低予算で可能な19のマーケティングのアイデア

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事業の成長の鍵は何かと言われれば、それはマーケティングでしょう。つまり、その他大勢から目立つようにするための、自社ブランドをオーディエンスに認知してもらうためのブレイクスルーの発見です。しかし小規模事業となると、大企業のような予算を確保することは難しい場面もあるかもしれません。では、そういった場合にはどうすれば良いのでしょうか。

以下では、小規模事業において実際に活用された、低予算でも可能なマーケティングのアイデアを紹介します。またどのように活用すれば、そうしたかつての小規模事業が大きな結果を得るに至った過程を、あなたの事業でも辿ることができるか、そのためのヒントもお伝えします。

事業のリソースのうち、大半はマーケティングに割かれるべきであるということについては論を待ちません。しかし、小規模事業となると、そのリソースは大企業に比べるととても限られたものになってしまうのも確かです。

そうした中でマーケティングにおいて大きな成果を上げるには、一銭も一秒も無駄にすることはできません。効果的なマーケティングのためには、高水準のROIに繋がるような、低予算のマーケティング戦略が必要不可欠なのです。そうした戦略を19個、紹介しましょう。

Facebookのグループで会話をする

ターゲットとなるオーディエンスと繋がりたい、しかしそのためにお金を使うことはできない。そういった場合、Facebookのグループを利用するのが良いでしょう。

「Facebookのグループは、特定のトピックについて情報を与えたり交換したりすることを目的とした人で溢れている。こうした情報を彼らに与えることは、トラフィックを生む上でとてもパワフルな手法だ」と、Ridesterの成長マーケティングマネジャーであるSyed Irfanは述べています。ちなみにRidesterのブログは、たった7ヶ月の間に253,000人の来訪者が650,000人にまで増加したという実績を持っています。

提供できるニッチに対応したグループを見つけ、質問に答えたり、情報提供を行ったりすることで価値を与えるところから始めましょう。すぐにリンクを投稿するのは御法度です。

また、Irfanは次のようにも述べています。「グループメンバーと共に、示唆に富む、知見の深い者による会話に身を投じることから始め、コンテンツのリンクを投稿するのはその次の段階である。コンテンツのリンクを投稿してもスパムのように思われやすく、本当の価値をグループに対して提供していなければ、糾弾されてしまうことになる」

こうした会話を維持する

Facebookグループで自分の存在を確立できたら、こうした会話を続けるようにすることが大切です。そうすることで価値ある存在としての自分の確立に繋がるだけでなく、グループ内での存在感も高まることになるからです。

「あなたの投稿に反応してくれるメンバーとは積極的に交流をすることだ。FacebookのEdgeRankアルゴリズムは、高レベルのエンゲージメントを発見したら、その投稿を『非常に関連性があるもの』として、グループのより多くのメンバーに対して表示するようになる」と、Irfanは述べています。

コンテンツマーケティングで競合他社を上回る

2018年のマーケティングにおいては、コンテンツマーケティングが最も影響力を持っています。

コンテンツマーケティングは、エンゲージメントやリード、販売に繋げる上で最もコスト面で優秀な手法のうちのひとつだ。しかし、事業においてコンテンツを本当の意味で有用にするのであれば、競合他社よりも優れたコンテンツを提供する必要がある。

Irfanは次のように述べています。「MozAhrefsといったキーワード検索ツールを活用し、競合他社のランキングを確認しましょう。それから類似した、よりロバストなコンテンツを作成するのです」

競合他社のコンテンツがランキングに表示される上で用いられているキーワードを確認し、それからそのキーワードに関連してより優れたコンテンツを作成するということです。これだけで作成するコンテンツがもたらす結果はおよそ約束されたようなものであると言えるでしょう。「キーワードツールにより、あるURLがどういうキーワードを用いているか、人々はそれをどう見つけているか、といったことが明らかになる。それに合わせたコンテンツを作成しない手はない」とIrfanは語っています。

コンテンツに画像を付与する

Brainrulesによれば、コンテンツに画像を付与することで、3日後に記憶に残っている情報量は10%から65%に増加する場合があるとされている」とIrfanは述べています。ともすれば、印象に残るようなコンテンツを作る上で画像を利用しない手はありません。

例えばメールで割り引きセールをプロモーションするという場合、『セール!』というような画像を作成し、それをメールのトップに貼り付けると良いでしょう。

新しいブログの投稿を行う場合でも、内容に合わせた画像を作成することで人々の注意を引くことに繋がります。もしもソーシャルメディアでプロモーションを行うなら、ソーシャルメディアに投稿するための画像を作成することで、オーディエンスのフィード上で目立たせることができるかもしれません。

重要なのは、何をするにしても記憶に残ることをするということです。効果的に記憶に残るようなアピールが可能な、そんな画像が必要なのです。

インフォグラフィックでエンゲージメントを創出

興味深いデータが手元にあるなら、それをビジュアルに共有することを考えてみましょう。そのための手法がインフォグラフィックです。Irfanは、「インフォグラフィックは大衆を強く惹きつけ、バックリンクを生み出す。これによりキーワードランキングにも良い効果が生まれ、無料で自然なトラフィックが生まれるようになる。あらゆる小規模事業にとって、こうした戦略はお金や時間が特に掛かるものでもない」としています。

(ちなみに、Canvaにはインフォグラフィックを作成するためのツールがあります。無料で利用できますので、是非一度、使ってみてくださいね)

そのテーマについての専門家(SME)として自己あるいは自社事業を確立する

マーケティングにおいて重要なのは、自社製品やサービスを市場で目立たせることです。しかし、それと同様に重要なのが、市場における自己あるいは自社の立場を確立することです。

自分自身をSMEとして確立することは、予算という意味ではさほどコストを消費する取り組みではありませんが、大局的に見るととても効果的な戦略です。同事業、あるいは同業種において『この人に聞けば間違いない』と思ってもらえたら、成功は約束されたようなものです。

パーソナルブランディングは、小規模事業のオーナーが同業他社との差別化に用いる上で非常に効果的な方法である」とIrfanは述べています。

強力な個人ブランドを専門分野において確立することで、ソートリーダーやエキスパート、権威、インフルエンサーとして認識されるようになる。

「例えば、あるレストランのオーナーが料理や栄養といったトピックについて地元の健康雑誌に記事を寄稿したり、心理学者がポッドキャストを始めたり、精神的な健康に関する知見を広めたりするということが考えられる。グラフィックデザイナーであれば、優れたデザインやビジュアルアセットを作るためのCanvaの使い方などについて無料のワークショップを地元の大学で開催するのも良いだろう」

「こうした情報共有の背景にあるのは、メッセージを伝えること、人々の目に留まること、ターゲットとしているオーディエンスの信用を勝ち取ることだ」とIrfanは続けます。「こうした戦略は、インバウンドのマーケティングの趣旨に沿ったものであり、ただメールを送ったりテレマーケティングをしたりするようなアウトバウンドのマーケティング戦術よりもより多くのコンバージョンを創出できる」

ソーシャルメディアを限定する

低予算でやりくりするという場合、限られた予算をあまりに多くのソーシャルメディアプラットフォームに割り当てるというのは生産的とは言えません。ソーシャルメディアにおけるマーケティングで成功を収めたいなら、狙いを定める必要があるのです。ひとつかふたつのプラットフォームに集中するのが良いでしょう。

「全てのプラットフォームについて取り組むのではなく、ターゲットとしている消費者が最も使っているプラットフォームのうちひとつかふたつに注目するのが良いでしょう」と語るのは、コンテンツ・ソーシャルメディアマーケティング企業であるThree Girls Media, Inc.の広報責任者、Emily Sidleyです。「例えば、裕福な女性をターゲットにするとしましょう。その場合、FacebookとInstagramに注目するのがオススメです。一方裕福な男性をターゲットにするなら、TwitterやYouTubeに注目するのが効率的でしょう。あるいは、より高齢の意志決定者にリーチしたいB2B企業であれば、ソーシャルメディアのマーケティングをLinkedInに注力し、その次にFacebookに注目すると良い結果が得られるはずです」

ターゲットとなっているオーディエンスが用いているプラットフォームに限定してリソースを限定的に活用することで、マーケティングの予算を効率的に使うことができるようになり、また対象となるプラットフォームに対して潤沢に使うことができるようになるのです。

ソーシャルメディアのコンテンツを再利用する

ソーシャルメディアマーケティングにおける成功の鍵は、コンテンツを大量に保持することです。しかし、毎回全く新しいコンテンツを作成しなければいけないというわけではありません。既存のコンテンツのアイデアを用いて再利用することもできるのです。

ソーシャルメディアのコンテンツを再利用するという場合、そのコンテンツの見せ方を変えるなどの方法が考えられます。ちょっと捻りを加えるなどのプラスアルファを用いることにより、予算を節約しながら、コンテンツが持つメリットや利点を取りこぼしなく利用することができるのです。

「(例えば)ブログ投稿へのリンクを共有することに加えて、そのブログ投稿の内容を踏まえてCanvaで画像を作成し、それを付与する、というのも良いでしょう」とSidleyは述べています。「同じコンテンツを複数のプラットフォームで共有するのもOKです。ただ、提供する際のやり方は変えるようにしましょう。ソーシャルメディアにおけるネットワーク文化やどういった投稿が好まれるかといったことはそれぞれのプラットフォームで異なりますから」

広告についてA/Bテストを行う

広告を行う場合、A/Bテストを行ってふたつの広告を同時に試すことで、そこから得られるリードを最大化することもできます。

「少しだけ違いがあるような、ほぼ同じ広告をふたつ同時に公開しましょう。これにより、オーディエンスにとってどういった点が琴線に触れやすいかといったこと(例えば画像の種類、広告の種類、コピーの口調など)について多くの情報が得られます」とSidleyは言います。

その後Facebookのターゲット機能を用いて、広告を適切なターゲットに表示する

A/Bテストを終えたら、その『より良いとされた広告』をターゲットとなるオーディエンスに表示しましょう。そのために使えるのがFacebookのターゲット機能です。

「Facebookのビジネスページを持っているなら、地域を問わず適切なオーディエンスに表示されるような広告を作成し、それを設定することが可能です」と語るのは、Fundera(中小企業にファンディング・フィナンシャル関連のソリューションを提供する企業)のマーケティング・アソシエートであるNicolas Strautです。「Facebookのアドバタイジングは非常に安価で、10ドルから使うことができます。異なる予算や広告タイプ、オーディエンス、デザインで実験をして、スイートスポットを見つけると良いでしょう」

ソーシャルメディア用に特別オファーを作る

ソーシャルメディアでフォローを獲得するだけでなく、そのフォロワーを顧客として獲得しなければいけません。

こうした問題に対応する上で、ソーシャルメディアのフォロワーに対して特別なオファーを提供するというのは一種のwin-winと言えるでしょう。事業の売上を上げるだけでなく、オーディエンスとの交流にもなるからです。Strautは、「こうしたマーケティング戦術により、必要に応じて[商品を]より多く販売し、特定のプラットフォームにおいて顧客とのエンゲージメントを増加させることもできます」としています。

直接顧客にアプローチするようなキャンペーンを行う

時として、最もコスト面において効果的な顧客へのリーチ方法は、直接やり取りをすることである場合もあります。

「直接顧客と繋がることの力を過小評価してはいけません。この手法はもっとも価値があり、そして低コストで可能な、事業やブランドのマーケティング手法のうちのひとつなのです」と、The AscentのSteven Campbellは述べています。「是非とも繋がるべき相手は、そのプラットフォーム上でアクティブであるような人々だと言えるでしょう。そうしたユーザーを(何らかのハッシュタグやグループ、役職などで検索して)特定し、会話の場を設け、問題解決を行うなどして価値を提供することで関わりを持ちましょう」

Quoraで価値のある回答をする

Quoraは、”答え”を求める人々が集うサイトです。そうした人々の中には、あなたの顧客となる人もきっといるでしょう。Quoraはマーケティングリサーチをする絶好のスポットというだけでなく、顧客が抱えている問題を知ったり、それを解決したりする上でも最適の場所です。そうした取り組みの中で、トラフィックを生んだり、販売に繋げたりすることができるようにもなります。

「最初のおすすめは、Quoraにおける自社業界とそのオーディエンスにリーチすることです。そこでどういった質問がされているか、どういった問題を抱えているかを知るのが良いでしょう」とCampbellは言います。「こうした問題に、魅力があって真実味が感じられる形で回答することができ、[かつ]あなたの事業リソースに自然な形でリンクすることができれば、事業に対して多くのトラフィックを生むことができるでしょう」

他の事業とパートナー関係を結び、リーチを増やす

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マーケティング企画に予算を割かずに、新しい層にリーチしたいということであれば、既にあなたがターゲットとしている顧客について、成功している他の事業と協力するのも良いでしょう。

「事業オーナーにとってのひとつの出発点として、自身と同じようなオーディエンスを対象としている事業を特定するというものがあります。ただし、異なる製品、サービスであることが重要です」とマーケティングコンサルタントのMeghan Hardyは言います。

「事業オーナーは、これを特定した後に自身のマーケティングチャネルを見直して、例えばパートナーとなる相手のメールのニュースレターやソーシャルメディアのポストでパートナーについて言及してもらったり、実店舗にフライヤーを設置したりといった機会を見つけることができます。こうしたチャンスを発見することで、共同マーケティングについて合意を模索することができるのです」

メディアに事業を載せる

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新聞などの発行物に事業を載せるというのは、それほどコストが掛からない一方、多くの人の目に留まるチャンスを得ることにもなります。Hardyは、「メディアに載ることは単に小規模事業の認知度を高めるのみならず、その事業が適正なものであるように感じさせてくれます。自社事業と相性の良いメディアを探し、ニュースとして相応しいようなマイルストーンや関連するデータなどを強調したプレスリリースを作成しましょう。こうしたメディアとしては、地元のブログが適切な場合もあるでしょうし、国が発行しているものが良い場合も考えられます」としています。

メディアで取り上げてもらうということを考える場合には、その発行物によって語り口を変えるなどの微調整をすることを忘れないようにしましょう。

キーワードを使いこなす

潜在的顧客を特定する上でGoogle AdWordsはとても有効ですが、利用料が高くなってしまう場合もあります。しかし、少ない予算でも効果的に結果に繋げることができる場合もあるのです。

「Googleを用いることで、特定のキーワードに『値札を付ける』ことができます。例えば、『何かすること』というワードを検索して自分のエリアでクリックがあった場合には2ドルをGoogleに支払う、といったことを決めることができるのです。これについて、『ロングテール・キーワード』と呼ばれるものを活用できます』と、デジタルマーケッターのBrandon Batemanは言います。

「ロングテール・キーワードとは、複数の単語から成る検索ワードで、頻繁に検索されるものではないものの、通常の検索よりも検索者の意図が分かりやすいという特徴を持っています。こうしたキーワードに値付けを行うことで、検索頻度が少ないため結果として支払い金額も減り、よりサービスの利用に繋がりやすい人についてのみ広告の支出が発生するということになるのです」

「例えば、楽しくインドアのデートをするためのサービスを提供する事業があるとしましょう。このとき、『何かすること』という検索ワードに値付けを行うのではなく、『[町の名前] インドアデート アイデア』や『面白いデートのアイデア』といった検索ワードに値付けを行うのです。そうすれば、そのサービスに興味のある人に対する広告支出だけが発生することになります」

インセンティブプログラムを作成して、紹介を介してビジネスを広げる

「あなたを信頼し、あなたに太鼓判を押してくれるような顧客をベースとして事業展開することにより、あなたの利益は爆発的に増加する」といった主旨のことを言うのは、Fresh Printsのマーケティング担当、Jolijt Tamanahaです。彼女は同社で、たった3年で収益を440%も成長させ、500万ドルを達成させました。そういった顧客ベースを持つ上では、アドバンテージが必要です。そして、紹介によりビジネスを広げていくためのインセンティブプログラムも。

インセンティブを既存の顧客に与えることでその友人や家族に紹介してもらうというのは、ほとんどコストが掛からないと言っても良いでしょう。しかしその効果は絶大です。

紹介により事業展開していく上でインセンティブプログラムを成功裏に用いるための鍵は、それを既存の顧客と新しい顧客の両方にとってWin-Winになるようにすることである。

「友人を”売って”お金を手に入れるというような、ばつの悪さを感じさせないよう、紹介者にも被紹介者にもメリットがあるようにすることが大切です」とTamahanaは言います。「例えば、XYZの会に弊社を紹介してもらって、実際にその会から注文があったら、その会の注文は100ドル割引として、紹介者にも次回の注文について100ドル割引を適用する、といった具合ですね」

コンテストを開催する(リードを獲得する)

多くの人は、お金が貰えると聞いたり、無料で商品が手に入ると聞いたりすれば、そのチャンスに飛びつくものです。これを利用しましょう。「賞金を出すというと低予算とは真逆の戦法のように思えるかも知れませんが、100ドルでも人々は多くのことに参加してもらえるものです」とTamahanaは言います。

「コンテストを開催して、一人、あるいは数人の勝者に賞品を与えましょう。コンテストに参加するためのメールアドレスなどを用いることで、コンテストへの参加者を顧客転換するためのチャンスを得ることに繋げることができます。それぞれのコンテストでどれだけの顧客を獲得できたかを記録し、それに合わせて少しずつ戦略の調整を行っていきましょう」

マーケティングのリスクを取る

競合他社からの差別化を図る上で予算を削減したいということであれば、マーケティングにおけるリスクを取ることに挑戦しましょう。

「小規模事業者のオーナーの多くは、切れ味の鋭いジョークを言ったり、問題について特定の立場を取ったりすることによって人々の逆鱗に触れてしまうのではないか、ということを極端に恐れています」とTamahanaは言います。「しかし、人々の心を掴むような言葉は、低予算で可能なマーケティング手法のひとつです。退屈なコンテンツを世の中に放つよりもコストが掛からず、それでいて大きなリターンを期待することもできるのです」

マーケティングにおいてリスクを取ることを恐れてはならない。尖り、違いを見せつけて、目立つことで、安全策で安穏とするよりもより大きな影響を与え、そしてより良い結果を得られる。

最後に

小規模事業を営むにあたって、成功の鍵は低予算のマーケティングで大きな影響力を顧客に与えることにあると言えるでしょう。今回解説したマーケティング戦略を用いることで、低予算の中でも色々なことが可能であるということがご理解頂けたのではないでしょうか。

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